キャリアコンサルタントの国家資格について



2015年9月、キャリアコンサルタント国家資格化に関する法案(職業能力開発促進法)が可決、成立しました。これにより、2016年4月よりキャリアコンサルタントの国家資格が誕生することになりました。
このサイトでは、新しく誕生するこのキャリアコンサルタント国家資格を取得するためのポイントをさがしてみました。

【キャリアコンサルタント国家資格化に関する法律のポイント】

(1)新設されるキャリアコンサルタントの国家試験に合格し、厚生労働省に登録された者のみが「キャリアコンサルタント」を名乗れるようになります。
※今回の法改正により「キャリアコンサルタント」は、登録制の国家資格になり、名称独占資格にも指定されたため、この国家試験に合格した者以外は「キャリアコンサルタント」を名乗れなくなります。
実際にこれまでも、いくつかの企業や団体が「キャリアコンサルタント」という名称だけでなく、「キャリアカウンセラー」や「キャリアアドバイザー」など類似する名称を使用していますが、今後は「キャリアコンサルタント」に類似する名称を使用して仕事をすることはできなくなります。

(2)今まで不明確であった「キャリアコンサルティングの定義」が明確化されます。
※キャリアコンサルタントの国家試験は厚生労働大臣が所管することが決まっています。受験者には厚生労働省が定める一定の実務の経験を有することが求められ、試験は学科試験や実技試験などで構成されると思われます。また、合格後も5年ごとの更新を義務付けるなどで、質の高いコンサルティング能力を維持、継続できることを考慮されています。

(3)事業主は雇用者に対して、必要に応じて自社内にキャリアコンサルタントを配置するなどして、雇用者のキャリアキャリアコンサルティングの機会の確保や、その他の援助を必要に応じて行うことが推奨されています。
※今回の法改正に当たって、事業主には
@キャリアコンサルティングに関する専門的な知識および技能を有する者、
Aキャリアコンサルティングの専門機関を効果的に活用すること、が求められるようになりました。
従って、これらが実現すれば労働者は国家試験に合格したキャリアコンサルタントから、一定以上の質の高いキャリアコンサルティングが受けられるようになることになります。すなわち、労働者のキャリア形成は、会社が責任を負う時代になったということを意味します。

【キャリアコンサルタント国家試験とは】

受験資格
下記のいずれかの要件を満たせば、キャリアコンサルタント国家試験を受けられるようになります。
@厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した人
A労働者の職業の選択、職業生活設計、職業能力開発および向上のいずれかに関する相談について3年以上の経験を有する人
Bキャリア・コンサルティング技能検定の学科試験または実技試験に合格した人
C上記の項目と同等以上の能力を有する人

このことから、キャリアコンサルタント関係の実務経験がない方や、キャリア・コンサルティング技能検定を受験したことがない方は、まず厚生労働大臣が認定する講習を受講してから国家試験を受験するというコースになります。
※厚生労働大臣が認定する講習
講習は、キャリアコンサルティングを行うために必要な知識・技能や、キャリアコンサルティングの社会意義などについての140時間のカリキュラムが組まれる予定になっています。
講習内容は全体の半分以上は通学での受講が定められていますが、残りは科目または範囲ごとに添削指導つきの通信学習でも受けられるようになる予定です。

試験の種類
学科試験と実技試験で構成される予定です。

試験科目
以下の科目が予定されています。
・職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目
・キャリアコンサルティングの理論に関する科目
・キャリアコンサルティングの実務に関する科目
・キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目
・キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目

※科目免除について
国家検定の「キャリア・コンサルティング技能検定1級または2級」の学科試験、実技試験をそれぞれに合格した方については、キャリアコンサルタント試験の学科試験、実技試験のそれぞれに合格したとみなされ、キャリアコンサルタント国家試験の受験が免除されます。

試験日程
試験日程は現段階(2016年1月)では未定です。キャリアコンサルタント試験の実施機関が2016年4月以降に決められる予定になっているため、試験日についてはキャリアコンサルタント試験実施機関が決定した後に決められる予定です。

受験費用・登録費用
・受験費用
キャリアコンサルタント国家試験の受験手数料は決定されていませんが、上限は学科試験8,900円、実技試験29,900円と決まっています。
・登録費用
国家資格のキャリアコンサルタントになるためには試験合格後の登録が必要になりますが、登録手数料は8,000円になる予定です。
また別途、登録免許税9,000円が課税されます。

資格の更新
キャリアコンサルタントの登録を継続するためには5年ごとの更新が必要になります。そして更新時には下記のA・Bの講習を受講しなければなりません。

・講習A.キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な「知識」の維持を図るための講習(8時間以上)
・講習B.キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な「技能」の維持を図るための講習(30時間以上)

※資格更新のための講習の一部免除について
・キャリア・コンサルティング技能検定1級に合格したキャリアコンサルタントからキャリアコンサルティングの実務に関する指導を受けた時間、
またはキャリアコンサルティングの実務に従事した時間について、10時間以内に限り上記Bの講習を受けたこととみなされる予定です。
・キャリア・コンサルティング技能検定に合格した方については、合格後5年以内に行う更新において、上記A・B両方の講習が免除される予定です。
・キャリア・コンサルティング技能検定1級に合格した方は、上記Bの講習が免除される予定です。

キャリア・コンサルタントの経過措置
1.受験資格
現在行われているキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格として認められているキャリア・コンサルタント養成講座を2016年3月までに修了された方は、2016年4月以降に実施されるキャリアコンサルタント試験について5年間の間受験資格が認められる予定です。
2.試験の免除
2016年3月までに、厚生労働大臣が指定するキャリアコンサルタント試験と同等以上の試験(現行のキャリア・コンサルタント能力評価試験やCDA)に合格した方は、2016年4月から5年間の間に登録を行うことでキャリアコンサルタントになることができます 。
また、2016年3月までに学科試験、実技試験のいずれかに合格した方は、2016年4月から5年間に限り、キャリアコンサルタント試験の学科試験、実技試験のうち対応する試験の合格者とみなされる予定です。



国家資格 キャリヤコンサルタントに関する情報

日本産業カウンセラー協会では、「キャリアコンサルタント」の国家資格化にともない、新たに「JAICOの国家資格キャリアコンサルタント養成講習」を4月1日より開講することを発表しました。
発表によりますと、「キャリアコンサルタント」の国家資格化にともない、今春4月1日より、新たに「JAICOの国家資格キャリアコンサルタント養成講習」を開講します。開講に伴い、養成講習の受講者募集を1月29日(一部会場は2月1日)から専用ホームページにおいて行うという内容です。
詳細はこちらを参照ください。


厚生労働省の定めるキャリヤコンサルタントのレベル 
  

レベル  
資格の種類  レベル  改正前   改正後
 国家検定 指導者レベル
キャリア・コンサルタント
国家技能検定1級
キャリアコンサルティング技能士
 国家技能検定1級
キャリアコンサルティング技能士
熟練レベル
キャリア・コンサルタント
国家技能検定2級
キャリアコンサルティング技能士
 国家技能検定2級
キャリアコンサルティング技能士
 民間資格 標準レベル
キャリア・コンサルタント 
42,131名
(2015年3月末現在)
 民間資格 10資格(※)  新国家資格
キャリア・コンサルタント
 民間資格 10資格
 資格なし 登録
キャリア・コンサルタント 
 資格なし(研修のみ)  資格なし(研修のみ)
※現在指定されている民間10資格試験
1.財団法人社会経済生産性本部認定 キャリア・コンサルタント資格試験
2.社団法人日本産業カウンセラー協会認定 キャリア・コンサルタント試験
3.日本ドレーク・ビーム・モリン株式会社認定 DBMマスター・キャリアカウンセラー認定試験
4.特定非営利活動法人日本キャリア開発協会 CDA資格認定試験
5.日本キャリア・マネージメント・カウンセラー協会認定 キャリア・カウンセラー資格試験
6.財団法人関西カウンセリングセンター キャリア・コンサルタント認定試験
7.特定非営利活動法人キャリアカウンセリング協会認定 GCDF-Japan試験
8.株式会社テクノファ認定 キャリア・カウンセラー能力評価試験
9.特定非営利活動法人ICDS委員会認定 ICDSキャリア・コンサルタント検定
10.特定非営利活動法人エヌピーオー生涯学習 NPO生涯学習キャリア・コンサルタント検定試験

 


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