資格名

防犯設備士

資格の種類

民間資格

主催者

公益社団法人 日本防犯設備協会

資格試験の概要

「防犯設備士」は、警察庁所管公益法人の日本防犯設備協会が認定する民間資格で、平成4年からの国家公安委員会認定事業です。犯罪者の手口や防犯設備機器に関する正しい知識、運用に関する専門的知識と技能をもち、防犯対策を指導する専門家の資格です。資格には防犯設備士と上位クラスの「総合防犯設備士」とがあります。総合防犯設備士は防犯設備士としての実務実績を有し、且つ「防犯設備の審査および監査」が出来る人材です。 

防犯設備士になるには、協会の実施する防犯設備士養成講習を修了し、認定試験に合格し、申請すれば「防犯設備士資格者証」の交付を受けられます。資格取得者は、協会の防犯設備士登録簿に登録されます。「防犯設備士」は、防犯設備機器の普及と正しい専門的知識と運用の技能を有する専門家として、侵入盗、強盗の手口を研究し、何処に何を設置すればよいかということを、理論的な裏付けに基づき設計施工、そして適切な運用管理を行います。安全な社会づくりを担う、重要度の高い資格です。
2022年1月現在の資格取得者は、防犯設備士は登録者数3万名を超え、総合防犯設備士は424名です。

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【防犯設備士の資格更新手続】
防犯設備士の方は防犯設備やその運用などに関する新しい知識を入手して、的確な対応ができるようにすることが期待されており、2013年度の合格者より3年ごとの資格更新が必要となりました(第82回防犯設備士講習・資格認定試験の合格者より3年ごとの資格更新が必要となります)
資格更新を行った方の優位性を高めるために2020年4月1日以降に資格更新した場合は「防犯設備士(優良)」とすることになりました。

合格率・資格難易度

難易度 
  「C-下」  やや易の下位

【資格の難易度レベル】
防犯設備士の講習や試験用の参考テキストは販売されていません。協会から送られてくる「防犯テキスト」「防犯テキスト資料編」「事前提出レポート」が教材になります。ただ、防犯設備士資格は2日間の講習と認定試験がセットになっていますが、講習のテストで出題される問題の大半を講習の中で教えてもらえるので、その部分をテキストで読み込んでおけば、決して難しい試験ではありません。この「読み込んでおけば・・」で難しいのがテスト2部の「施工編」です。理由は、出題される個所を教えてもらっても、それを覚える時間がないからです。そういうことから、2部の「施工編」だけは、余裕のある時にできるだけ見て理解しておくといいでしょう。
試験の出題内容は広い範囲にわたるため、防犯関係の仕事に就いた経験のないに人は、理解が少し難しいように思いますが、出題される問題はほぼ教えてもらえるので、テキストの個所を丸暗記するしかないでしょう。記憶力のある人なら、経験がなくても2日間の講習だけでも合格できる試験です。

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●合格率  
  非公開(70%~80%の予想)



受験対策・学習法ほか

受講申し込みを済ませると、テキストが2冊送られて来ますのでこれを最初から最後まで読むことです。教材はこれしかないので、試験対策はこれを”読んで覚える”しかありません。 
試験に出題されるのは、厚い方のテキストに書かれている内容が中心です。薄い方は参考資料といったところです。 講習会でも大事な部分は教えてくれますが、時間がある場合は、事前に送られて来たテキストをできるだけ読んで理解しておくことです。特に、記号や専門用語は必ず出題されるのでできるだけ覚えることです。
専門用語では防犯カメラのシステムや不正持出し監視システムなどはよく理解して覚えておきましょう。他は計算問題で、主にオームの法則や、トランスの問題、 録画用ハードディスクの容量を求める計算とか、カメラの画角と焦点距離を求める計算などはよく出題されています。 試験問題はテキスト全搬から出題されます。

この資格だけを取得しても、これで仕事に就くのは無理です。例えば、電気工事士や消防設備士、 危険物乙種四類 、または、建築関係か不動産業関係の免許などを併せ持っていると資格が活きて効果的になります。 この資格は防犯がメインでなく、設備がメインになっている資格試験であるため、防犯機器や防犯設備の設計・施工・維持・管理などを行う専門家という位置づけになるので、仕事では侵入盗や強盗の手口を研究し、理論的な裏付けに基づく業務が主体になるでしょう。
ただ、近年、泥棒の手口は巧妙化する一方で、各署への防犯設備士の配置は急務であるにもかかわらず、資格取得者が不足している地区が多く、各県警では県に対し、資格取得のための予算計上を要請したいとしていますが、県の財政事情も厳しいのが実情です。

尚、防犯設備士の上位資格に「総合防犯設備士」があります。総合防犯設備士は防犯設備士としての実務実績を有し、且つ「防犯設備の審査および監査」が出来る人材です。
総合防犯設備士資格認定試験には、一次試験と二次試験(面接試験)があり、一次試験はA(筆記試験)とB(講習認定)に区分され、どちらかを選択できます。但し受験資格が異なります。二次試験は、一次試験A・Bいずれかに合格した方のみ受験できます。
尚、現在、総合防犯設備士の資格は5年ごとの更新になっていますが、平成25年度より3年ごとの更新となりました。

受験資格

特に資格条件はありませんが、欠格事由(注)に該当する場合には受講・受験できません。また、募集期間以外には申込できません。

(注)欠格事由
①禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から3年を経過しない者
②破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
③暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77 号)第2条第6号に規定する暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者
④アルコール、麻薬、大麻、あへん又は覚せい剤の中毒者

試験方式

【養成講習】
・当協会からインターネット経由で配信される動画講習を受講します。
 講習動画をオンライン配信しているものを視聴します。講習期間中は何度も視聴が可能です。
 講習時間が長い科目は30分程度で分割しています。講習動画は全体で約8時間20分です。

【講習後の防犯設備士資格認定試験】
・試験は、全国47都道府県のテストセンターの中から各自で会場を選んで予約します。
 一度予約しても3日前まで且つ会場の空きがあれば自分で変更可能です。
 試験時間は最大で 110 分間ですが、途中で試験終了とすることができます。
 問題は拓一式、穴埋めと正誤方式です。テストセンターのパソコンでを使って解答します。
・合格基準:正答率 60%以上 

試験科目

【養成講習】
・資格認定試験の科目と試験範囲
(1)防犯の基礎
(2)電気の基礎
(3)設備機器
   侵入警報設備、防犯カメラ設備、出入管理設備、
   インターホン設備、不正持出し監視設備、防犯グッズ
(4)設備設計
(5)施工・維持管理
※講習動画は全体で約8時間20分です。

【講習後の防犯設備士資格認定試験】
・試験範囲
 防犯設備士テキスト本編(資料編を除く)からで、講習しない部分からも出題されます。
※試験科目は、講習と同じです。
※試験時間は最大で 110 分間です。

スケジュール

●受講・受験の申込み
 ・日本防犯設備協会のホームページからインターネットで申し込みます。
 ・受講・受験の案内等がメールで連絡されるので、メールアドレスが必須です。
 ・募集期間以外には申込できません。
●受講・受験
 ・協会から送られてきた受講・受験申請書に写真を貼付、費用振り込み明細コピーと共に返送
●学習
 ・協会から防犯設備士テキスト(本編)が送付されます。
 ・オンライン講習ではテキストの理解を深めるために重要部分について解説が行われます。
【受講】
講習動画がオンライン配信されますので、インターネット回線(Wi-Fiも可)と接続する機材(PC,タブレット等)が必要です。講習期間は約2か月間です。
【CBT受験】
CBT-Solutionsからマイページ作成用のURL、ID,パスワードがメールで送信されるので、マイページへログインして試験会場を予約します。(全国のテストセンター一覧
全国47都道府県にある約300か所のテストセンターの中から各自がインターネットで予約する方式です。試験は約2か月間の中から各自で場所、日時を予約します。

 
2023年度第122回~125回 防犯設備士資格養成講習・資格認定試験日程

試験会場

全国47都道府県にある約300か所のテストセンターの中から各自が予約します。

受験料

【会員の場合】金額は消費税込
 38,500円 (受験料 : 11,000円  受講料 : 27,500円(テキスト代金含む))
【非会員の場合】
 44,000円 (受験料 : 11,000円  受講料 : 33,000円(テキスト代金含む))
【学生】
 22,000円 (受験料 : 5,500円   受講料 : 16,500円(テキスト代金含む))
【不合格等の再受験】
 再受験料(11,000円)で再受講が可能。ただし、2年以内2回まで。

(教材)
・精選試験問題集 2,200円(1年度分)

問い合わせ先

日本防犯設備協会認定試験事務局 https://www.ssaj.or.jp/
〒105-0013 東京都港区浜松町1-12-4 第2長谷川ビル4F制度事業担当
TEL:03-3431-7301  FAX:03-3431-7304

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教材(過去問集)

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関連情報

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●防犯設備士試験関連情報
 平成24年度以前に防犯設備士の資格を取得された方へ(資格更新に関する情報)