ビジネス会計検定試験
資格名
 資格の種類 公的検定試験       主催 大阪商工会議所
資格の概要  財務諸表を理解する力「会計リテラシー」の向上を目的とする検定試験で、2007年7月から実施されている。
受験級は1級から3級までの3段階に分かれている。
この検定は財務諸表を正確に読み解き、分析する能力が問われる試験であるので、簿記の基本である仕訳の知識がなくとも試験に臨むことができる。試験では財務諸表の種類や読み方、分析方法、諸法令に関する知識などが問われる。試験の問題は毎年4月1日時点で施行されている関連法令に従って出題される。
尚、1級は、第1回試験が2011年3月実施の予定で、2010年現在まだ実施されていません。

※この検定試験で想定する受験者は、1級が経理財務管理職、財務担当役員等。2級が一般企業の管理職、経営者、経理担当者等。3級は一般企業の社員や学生等とされている。
試験方式  ・1級:マークシートと論述式/試験時間はそれぞれ2時間と1時間
・2級:マークシート/試験時間 2時間
・3級:マークシート/試験時間 2時間

※合格基準は、各級共に100点満点中70点以上の得点になっている。
受験資格  ・制限なし、誰でも受験できます。
※希望の級から受験可能です。また、連続する2つの級を同日に受験することもできます。
 試験科目 ●1級
1.会計情報に関する総合的な知識
・ディスクロージャー
(会社法上のディスクロージャー、金融商品取引法上のディスクロージャー、証券取引所のディスクロージャー、インベスター・リレーションズ(IR)、ディスクロージャーの電子化)
・財務諸表と計算書類
(財務諸表の体系、連結損益計算書・連結貸借対照表・連結キャッシュ・フロー計算書・連結株主資本等変動計算書の内容、連結附属明細表と連結注記表、四半期財務諸表の体系と内容)
・財務諸表項目の要点
(金融資産、棚卸資産、固定資産と減損、繰延資産と研究開発費、金融負債、引当金と退職給付、純資産、外貨換算、リース会計、税効果、企業結合・事業分離、中小企業の会計に関する指針)
・財務諸表の作成原理
(概念フレームワーク、会計基準、内部統制)
2.財務諸表を含む会計情報のより高度な分析
・財務諸表分析
(財務諸表分析の方法、収益性の分析、生産性の分析、安全性の分析、不確実性の分析、成長性の分析)
・企業価値分析
(企業価値評価の意義と基本的な考え方、割引キャッシュ・フロー法による企業価値評価、資本コスト、エコノミック・プロフィット法による企業価値評価、乗数アプローチによる企業評価)
●2級
1.財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識
・会計の意義と制度 ・連結財務諸表の構造と読み方
2.財務諸表の応用的な分析
・基本分析 ・安全性の分析 ・収益性の分析 ・キャッシュ・フローの分析 ・連単倍率 ・損益分岐点分析
・1株当たり分析 ・1人当たり分析
●3級
1.財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
・財務諸表とは ・貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の構造と読み方
2.財務諸表の基本的な分析
・基本分析 ・成長率および伸び率の分析 ・安全性の分析 ・収益性の分析 ・1株当たり分析 ・1人当たり分析
スケジュール  ・試験の受付    @12月下旬〜1月下旬  A6月下旬〜7月下旬
・試験の実施回数 1級/年1回     2級・3級/年2回
・試験の実施時期 1級 3月上旬頃   2級・3級 @3月上旬 A9月上旬頃
※1級の第1回試験は2011年3月予定。
試験会場  札幌・仙台・東京・横浜・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・山口・福岡より選択
受験料  ・1級 10,500円  ・2級 6,300円   ・3級 4,200円
難易度  ・難易度 2級 「B」普通  3級「C」やや易
・合格率 (2010年実績)  2級 37.9%   3級 59.4%
  試験のポイント・一口ガイド この検定試験は、財務諸表に関する知識や分析力を問うもので、財務諸表が表す数値を理解し、ビジネスに役立てていくことに重点を置いた試験であるため、簿記とは性質を異にします。そのため、簿記の特別詳しい知識は持っていなくとも致命的ではありませんが、 合格のためには、最低限の基本的な簿記の知識は必要なので、スムーズに学習を行うためには簿記検定の3級〜2級レベルの知識があれば尚良いだろう。

この検定試験、第1回、第2回は比較的易しかったですが、第3回から難易度が非常に高くなり、今後もこのレベルで推移すると思われます。2級、3級の試験対策はテキスト利用の独学で十分取得できる。この試験の受験対策で スクール行ってる人はほとんどないと思います。

・3級
3級は公式テキストからの出題が多いので、学習に特別な方法は必要ありません。徹底的にテキスト中心の学習が効果的です。公式テキストに目を通し、財務諸表分析の練習問題の解く練習をしておくことが必要です。公式テキストは分かりやすく書かれており、練習問題も豊富なので、これをきちんと勉強すれば合格点を獲得できます。。
難易度は、簿記検定より少し易しい程度です。簿記の知識がある人や、日頃から数字を扱っている人には有利になります。簿記の勉強を始めた人にはもってこいの試験と言えます。
・2級
2級の学習方法も基本的には3級と同じで公式テキスト中心の学習でOKですが、出題にはオリジナル問題も多く、公式テキストだけの勉強で合格は無理です。試験方式もマークシート式ですが、基本的には会計知識全般をビジネスの活用レベルで問う内容なので、簡単に解ける問題は少なく、簿記や会計の知識がないと難易度が高くなり苦しいでしょう。2級の難易度レベルは簿記検定とそれほど変らないと考えてよいでしょう。
・1級
2010年現在は、まだ実施されていませんが、公式テキストを見る限り、難易度は高くなることが予想されます。合格率も10%前後で推移していくと思われます。

このビジネス会計検定試験は、人気が年々高まり、年々難易度も高くなってきています。基本的には、簿記を知らない学生や新入社員向けかもしれませんが、難易度的には、現在のところは3級は日商簿記の3級と、2級は日商簿記2級とほぼ同ランクか、やや少し易しめの難易度と考えていいでしょう。従って、両方の資格を取得したい方には、これから数年がダブルライセンス取得のチャンスかもしれません。
また、日商簿記検定とは相関関係があるため、これら2つの検定試験に合格し、活用することで、より実践的な会計リテラシーを身につけることが可能となります。
就職対策にも、この検定試験合格は有効ですが、履歴書に書くには最低2級は欲しいところです。


※「販売士検定試験」の試験範囲で一般的に受験生が最も苦手とする項目のひとつに会計がありますが、一方で、このビジネス会計検定試験では財務分析だけでなく、企業会計原則に関する知識も得ることができるため、 販売士の会計問題に最も対応している検定試験と言えます。
そういうことから、簿記検定試験と併せて受験すると一層効果を発揮することができると思われます。
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問い合わせ先  大阪商工会議所 ビジネス会計検定試験センター  06-6944-6295