CADトレース技能審査
資格名 ・上級CADトレース技士  ・中級CADトレース技士  ・初級CADトレース技士
 資格の種類 公的資格       認定 厚生労働省     主催 中央職業能力開発協会
資格の概要  「CADトレース技能審査」は、主にCADを操作して図面作成業務に携わる方々を対象に、CADシステムを使って設計・製図を行う能力を評価する試験です。中央職業能力開発協会が厚生労働省の認定を受け、実施している試験です。

この試験の部門と等級には、・機械部門 (上級 中級 初級)  ・建築部門 (上級 中級 初級)があります。 
試験方式  ●試験は機械部門、建築部門共に学科試験と実技試験で構成されています。

 ◆学科試験  機械部門・建築部門(同一方式)
・上級  四肢択一式 30題/40分
・中級  ○×式 22題と四肢択一式 8題/40分
・初級  ○×式 30題/40分
※製図一般、機械加工全般に関する基礎及び関係法規、CADアプリケーションソフトの活用、CADシステムの活用等についての試験です。

 ◆実技試験  機械部門
・上級  120分   トレース実技
※CADを使用して、尺度「1:1」の正投影図で示された可動部のある「組立図」及び「複数の部品図」をもとに、尺度「1:1」でトレースを行う。
・中級   90分  トレース実技
※CADを使用して、尺度「1:1」の正投影図で示された可動部のある「組立図」及び「完成した複数の部品図」をもとに、尺度「1:1」でトレースを行う。
・初級   60分  トレース実技
※CADを使用して、尺度「1:1」の正投影図で示された「関連性のある2つの完成した部品図」をもとに、尺度「1:1」でトレースを行う。
 ◆実技試験  建築部門
・上級  120分   トレース実技
※CADを使用して、RC構造の建物における1エリアを対象とし、尺度「1:50」の「平面図」及び「仕上表・建具表」をもとに、尺度「1:30」の「平面詳細図」を作成する。
・中級   90分  トレース実技
※CADを使用して、一戸建ての専用住宅を除くRC構造の特殊建築物(※)を対象とし、尺度「1:100」で示された「平面図」及び「立面図(その1)」をもとに、尺度「1:100」でトレースを行う。
・初級   60分  トレース実技
※CADを使用して、一戸建ての専用住宅を除くRC構造の特殊建築物(※)を対象とし、尺度「1:100」で示された「平面図」をもとに、尺度「1:100」でトレースを行う。


※試験会場のCADアプリケーションソフトを確認するために、事前練習を2時間行う事ができます。試験日の1週間程前に、試験会場の担当者に予約確認が必要です。
受験資格  ・機械部門、建築部門に分かれています
等級   受験資格
上 級 ・CADトレースに関する1年以上の実務経験のある方
・同一部門の中級合格後、CADトレースに関する3ヶ月以上の実務経験のある方
中 級 ・CADトレースに関する6ヶ月以上の実務経験のある方
・中央協会会長が指定する3ヶ月(総教育訓練時間が概ね300時間)以上の関連する教育訓練課程を修了された方又は受けている方
・同一部門の初級に合格している方 ・初級合格後、CADトレースに関する3ヶ月以上の実務経験のある方
・CADトレースに関し、職業能力開発促進法の規定に基づく職業訓練を修了又は受けている方
・学校教育法による大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、中等教育学校の後期課程、専修学校又は各種学校において、CADトレースに関する学科を修めて卒業した方又はCADトレースに関する学科に在学している方
初 級 ・CADトレースに関する業務に従事されている方又は予定が見込まれる方
 試験科目 ●試験の出題範囲はこちらに細かく明記されています。
●試験科目
・機械部門
@製図一般、A機械加工全般に関する基礎事項、BCADアプリケーションソフトの活用、CCADシステムの活用
・建築部門
@製図一般、A建築全般に関する基礎事項及び関係法規、BCADアプリケーションソフトの活用、CCADシステムの活用
スケジュール  ●試験の開催は年2回
・上級      @9月中旬頃の2日間
・中級・初級  @9月中旬 A2月中旬頃の2日間
※上級については、機械部門・建築部門とも前期のみの実施となります。
試験会場  ・全国各地  ※受験案内書に記載されている試験会場より受験者が第二希望まで選び受験申請します。
受験料 
 等級 実技試験及び学科試験を受験する方 実技試験又は学科試験のいずれかに合格した方
実技試験のみ受験 学科試験のみ受験
上級  15,000円 13,000円 2,000円
中級  13,000円 11,000円 2,000円
初級  10,000円 8,000円 2,000円
難易度  ●難易度  初級・中級  「C」やや易
●合格率 「機械部門」初級、中級 50% 上級は10%前後 
       「建築部門」初級、中級 40%〜50% 上級は20%前後
  試験のポイント・一口ガイド 「CADトレース技能審査」(トレース技士資格)は、CADの資格としてはレベルも高く、CAD企業では非常に重要視されていることもあり、人気のある資格です。
試験はCADを操作してCADを用いた写図(トレース)業務に必要な技能を評価する試験ですが、実際には設計寄りの能力が必要な試験です。
機械系の場合、加工と機械工学(入門程度)の知識が必要で、最難関の資格は機械系では技能検定の機械製図CAD作業になります。

試験対策は、中央職業能力開発協会で入手できるCADトレース技能審査試験問題集や、HPに掲載される前回の実技試験問題を使って勉強することになりますが、基礎知識のない方は、独学でCAD検定を合格することは無理かもしれません。独学で合格することは不可能ではないとおもいますが、そこまでになるにはかなりの時間と経験が必要だからです。
例えば、技能審査の本試験では、制限時間内に提出課題のトレースをしなければなりませんが、この辺のところはCADの解説本では解説できません。それがCADスクールなら合格するためのノウハウを教えてくれます。実務でCADを使用している場合は別ですが、使ってない方はスクールに頼るしかないと思います。

同様に、CADを基礎からしっかり学びたい人は、結局専門学校やスクールに通うのが一番の近道だと思います。CADオペレーターやCADデザイナーを目指している人ならば専門学校に入り、集中して勉強することをお薦めします。

一方、実務でCADを使用している人の場合は、初級は基礎試験なのでテキストと過去問でクリアできますが、さらに上級を狙う場合は、ほぼ毎日実技は練習したほうが良いでしょう。体が完全に覚えるまでやるのがベストです。
また、毎日1回1図面を描くやり方が集中力も持続するので良いと思います。筆記は、問題文を見ただけで答えが出るくらいに過去問を解いておくことをお薦めします。

この資格は就職、転職、キャリアアップを目指す人に最適だと思います。資格取得者の就職状況としては、企業の設計部門やデザイン会社など幅広く活躍できる場がありますが、最近は2Dより3Dのほうが需要が多い傾向に あります。
また、仕事の内容は建築、機械、電気、インテリアなどさまざまな、手描きや書き込みのある図面、ラフスケッチを元に、コンピューを使って、設計の規格で 決められた記号や作図コマンドを入力して作図を行う仕事になります。

※この試験の他にも、CAD関連資格としては、CAD利用技術者基礎試験、3次元CAD利用者技術者試験などがあります。
通信講座   CADトレース技能審査対策 通信講座一覧
通学スクール   CADトレース技能審査対策講座一覧
教材 CADトレース技能審査関連教材      協会案内の図書
問い合わせ先  ・試験制度に関する問い合わせ先
中央職業能力開発協会 能力開発支援部 試験業務課   03(6758)2841
・受験申請に関する問い合わせ先
都道府県職業能力開発協会 都道府県職業能力開発協会一覧