資格名

ディスクロージャー実務士 

資格の種類

民間資格

主催者

特定非営利活動法人ディスクロージャー実務検定協会

資格試験の概要

所轄庁が内閣府のこの法人は、ディスクロージャー実務に関わる人材の育成により、資本市場の健全な発展と円滑な運営に貢献することを目的に2007年に設立されました。公開企業の経理担当者に必須のディスクロージャー実務には、簿記・会計の高度な知識が必要ですが、対応できる人材が不足しているため、2009年度にこのスキルを測るためのディスクロージャー経理実務検定試験が誕生しました。(2009年11月に第1回の基礎編の試験が、2010年に発展編の第1回試験が行われました)
検定試験は基礎編と発展編に分かれています。基礎編の合格者には「ディスクロージャー実務士」が、基礎編と発展編の合格者には「ディスクロージャー上級実務士」が付与されます。
※ディスクロージャー実務士(基礎編合格) ディスクロージャー上級実務士(基礎編+発展編に合格)
この試験は基本的なディスクロージャー経理実務を担う人材の育成を目的とした検定試験で、上場企業の経理のスキルスタンダードと言われます。上場企業の開示関連部門や非上場企業の上場準備責任者に不可欠な、会計処理を含む開示業務全般の知識を身につけることができます。

※ディスクロージャーとは、金融機関が投資家や取引先に対して法律で公開を義務付けられている、業務や財産などの資料のことをいいます。

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合格率・資格難易度

難易度
  「B」  普通 

【資格の難易度レベル】
試験では120分で計算問題を大問4問解きます。簿記会計の専門的知識が必要なレベルの計算問題が主体となっていますが、公式テキストに掲載されている模擬問題より難易度は少し高い程度なので、まじめに時間をとって勉強すれば、難関試験とまではいかないレベルに感じるはずです。
ディスクロージャー経理実務検定では、簿記会計の専門的な知識が必ず必要になるので、専門的な簿記知識がない方は簿記会計の勉強も併行してしなければなりません。難易度は、公認会計士より低く、簿記2級よりは高いレベルと考えたらいいでしょう。

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●合格率  
2021年7月31日現在のディスクロージャー経理実務検定試験の受験実
 (基礎編) 合格率47.3%(延べ受験者数742名 合格者数351名)
 (発展編) 合格率58.1%(延べ受験者数217名 合格者数126名)

※参考データ
・第8回ディスクロージャー経理実務検定試験結果
 試験結果:2019年7月31日現在 
 (基礎編) 合格率41.5%(延べ受験者数650名 合格者数270名)
 (発展編) 合格率55.7%(延べ受験者数201名 合格者数112名)
・第7回ディスクロージャー経理実務検定試験結果
  試験結果:2017年3月31日現在 
 (基礎編) 合格率39.3%(延べ受験者数606名 合格者数238名)
 (発展編) 合格率50.3%(延べ受験者数199名 合格者数100名)
・第6回ディスクロージャー経理実務検定試験結果
  試験結果(実施期間 2014年9月~2015年7月末) 
 (基礎編) 合格率 45.5%  (発展編) 合格率 42.3%

受験対策・学習法ほか

ディスクロージャー実務に関わる人材の育成により、資本市場の健全な発展と円滑な運営に貢献することを目的に、2007年に設立され、2009年から始まった新しい資格試験で、所轄庁は内閣府。ディスクロージャー実務には、簿記・会計の高度な知識が必要ですが、対応できる人材が不足しているのが実情です。

第1回試験は「基礎編」の試験のみが実施され、出題は簿記を含む計算問題を中心とした形式で、100点満点で70点以上で合格。受験資格も特になく、誰でも受験できる試験ですが、主に経理担当者向けのこの新しい試験は、有価証券報告書や退職給付会計など、かなり専門的な経理知識が必要とされる内容で、経理の入門資格である簿記検定をもっと実務的かつ発展的な中身にしたような内容になっています。発展編の試験も出そろって、実績が出てくれば転職などでも有利な資格になる可能性があります。

この検定の公式テキストである「ディスクロージャー経理実務検定公式テキスト・問題集 」は、本格的で非常に難しい内容の濃いテキストです。難しいですが、かなり専門的な知識を身につけるには格好の教材です。これがこの試験の公式テキストであるということから判断すると、この資格試験は公認会計士などの専門的な資格への登竜門的な位置づけにもなるかも知れないと思います。

受験資格

特になし。誰でも受験できます。

試験方式

Web受験(職場又は自宅のパソコンで受験します)方式
●試験時間:基礎編、発展編ともに90分
●出題形式:簿記を含む計算問題を中心とした形式
●合格基準:100点満点で70点以上を合格
【基礎編】
※受験申込時に受験する科目を選択。
※各科目ごとの個別受験が可能、またまとめて3科目の受験も可能。
※各科目ごとに採点、7割の正解で科目合格。
※必須科目(2科目)+ 選択科目から1科目の合格で基礎編合格:「ディスクロージャー実務士」
※各科目の合格実績は翌年以降に繰り越し可能。複数年にまたがり資格取得可。
【発展編】
※発展編のみの合格は、合格証の交付のみで資格は付与されません。

試験科目

 <出題範囲>
●基礎編
(1)必須科目(2科目):連結財務諸表関連の表示 ・個別税効果
(2)選択科目(1科目選択):有価証券関係・1株当たり情報

●発展編
以下の科目の中から出題されます。科目毎の個別受験はできません。
・連結税効果
・退職給付
・減損
・ストックオプション
・デリバティブ
・資産除去債務
・企業結合
・金融商品

スケジュール

●試験実施:基礎編、発展編共に年各1回  
●申込受付期間:試験実施スケジュール内で随時
●受験日:受験申込、入金から概ね2営業日以降に受験可能です。
●合格発表:試験終了後、採点結果はその場で各受験者に個別にWEB画面上で表示されます。
     また、合格者には後日、合格証を個別にメールで送付されます。

第8回ディスクロージャー経理実務検定試験(実施期間延長中)

試験会場

Web受験のみ(在宅受験)

受験料

基礎編 :1科目 1,500円  
発展編 :1科目 5,500円
※ 1つの団体から3名以上の受験の場合は、割引制度があります。

問い合わせ先

特定非営利活動法人 ディスクロージャー実務検定協会  https://www.disclo.jp/
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-11-8 紅萌ビル3階
電話番号 03-6661-7590

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