EC(電子商取引)実践能力検定
資格名
 資格の種類 公的検定試験        主催 日本商工会議所
資格の概要  「EC(電子商取引)実践能力検定試験」は、企業において、ネット社会への対応を推進する、 幅広いIT関連の知識と実践的なスキルをもつ人材の育成に資することを目的に、日本商工会議所が施行している試験です。
内容は主に、企業内での電子商取引や、業務ネットワークの運用・管理、電子認証、情報セキュリティ、ネット関連法規などのネットワーク社会への対応を推進する知識とスキルを認定する資格試験です。

※ネットワーク社会への対応を推進する人材として、必要とされる能力(知識、スキル)。
・外部調整(ネットワーク関連の基礎知識や、ハード、ソフトについて業務に関連して、意見交換ができる能力)
・内部調整(企業内の情報化について、運用方針を定め各部門との連絡調整ができる能力)
・セキュリティ管理(セキュリティ対策に関する知識、スキル)
・危機管理(ネットワーク社会におけるトラブルの未然防止と、トラブルが起きた際の的確な対処)
・法律知識(個人情報保護、著作権、ネット取引等に関する法律知識)
・電子認証(入札やECで必要となる電子認証に関する知識やスキル)
・情報通信機器に関する知識(サーバー、パソコン、モバイル端末、IP電話 等)
・Webマスター(ホームページ運用と効果的なPR、広報、ニュースリリース等)
・情報・データ管理(企業情報の蓄積・保存・バックアップ・管理)  

試験は、3級、2級、1級、と最上位のECマスターと4段階あります。また、取得した資格は、ECマスターのみ、3年ごとの更新制になっています。

※EC実践研修(基礎コース)、(応用コース)の受講は、それぞれ当検定試験2級、1級の受験要件となっています。
   <EC実践研修の概要>
 コース  標準研修時間  研修内容
応用
コース
12時間 【インターネットとネットワーク運用】
・インターネットの仕組み、サーバー、クライアントソフト、ネットワーク運用、電子メール、ホームページの仕組みと運用 等
【情報資産とセキュリティ対策】
・情報資産とは、データインフラ、サーバーログ解析、セキュリティ対策、セキュリティホールとその対策、セキュリティケーススタディ 等
基礎
コース
6時間 【ネット社会と電子認証】
・Eラーニング教材の概要と学び方、ネット社会と電子認証、電子証明書の取得、電子署名と暗号化、EC関連法律 等
【情報技術】ハードウェアとソフトウェア、サーバーとクライアント、記録メディアと接続規格、デジタルデータとネットワーク 等

※こうした企業現場で求められるスキルを、自ら体験して修得する場や機会は限られているため、検定試験の施行と併せて、 全国の商工会議所、教育機関、企業等では、スクーリングによる研修を実施するとともに、個人で体験学習を継続できるようEラーニグが提供されています。   
Eラーニング ・電子認証と電子署名、ネット取引に必要な要素、電子商取引のビジネスプロトコルと決済、電子商取引(BtoC、BtoB、BtoG)の実践 等
Eラーニングの教材
試験方式  ●試験会場のパソコンを利用して、試験の自動実行プログラムと試験問題をインターネットでダウンロードして受験する方式です。※パソコン画面上に、問題が表示され、解答していく方法

・ECマスター
@ネットワーク運用 A電子メール Bホームページ C情報セキュリティ D個人情報 E社内教育
上記の何れかの分野において、自社あるいはクライアント企業の業種・業態の特性を反映したポリシー(方針、規定集、運用マニュアル)の作成と運用実績のプレゼンテーション(10分程度)を行い、質疑応答(30分程度)をうける。
※合格基準は実績の内容により決まる。
・1級(ネット試験:40分/三択、五択、穴埋め問題等  合格基準 70点以上合格(100点満点)
・2級(ネット試験:40分/三択、五択、穴埋め問題等  合格基準 70点以上合格(100点満点)
・3級(ネット試験:30分 /二択、三択、穴埋め問題等  合格基準 70点以上合格(100点満点)
※試験終了後、答案をインターネットを介して採点され、即時に合否判定が出ます。
受験資格  ●ECマスター
・EC実践能力検定1級取得者であって「ECマスター受験者登録」に登録している者
●1級
1. eラーニング教材を修了した者
2. EC実践能力検定2級取得者
3. EC実践研修(応用コース)を受講した者
●2級  EC実践研修「基礎コース」を受講した者   ※実践研修会場一覧
●3級 制限無し
 試験科目 ●出題範囲試験内容・試験分野については以下を参照ください。
ECマスター  ・1級  ・2級  ・3級
スケジュール  随時施行(試験施行機関が日時を決定する)
試験会場  日商ネット試験(日商PC以外)施行機関リスト
受験料  ・ECマスター 10,000円
・1級   6,000円
・2級   5,000円
・3級   4,000円
難易度  ・難易度 3級「C」やや易   2級/1級 「 B」普通
・合格率 3級 65〜70%   2級 60〜65%   1級 50〜55% 
※ECマスターは非公開だが、5〜6%程度だと思われる。
  試験のポイント・一口ガイド 日本商工会議所の主催するネット試験。
2級受験はEC実践研修「基礎コース」の受講が、1級受験は2級合格と「応用コース」の受講、eラーニングの修了が受験資格条件になっている。EC実践研修は、基礎6時間、応用は12時間が標準。eラーニングは3カ月が目安。

試験内容は、実務に即したIT関連の知識やネット社会で求められる知識が必要とされる試験で、ややビジネス分野の商取引に傾向した内容になっているため、P検などとは異なり、一般の生活では取り扱わない内容も含まれています。2000年に総務省で発足したE-JAPAN戦略の内容が色濃く出ているため、E-JAPAN戦略理解度テストという解釈をされることもあります。

日本商工会議所主催の検定試験は、比較的学生の受験者が多いですが、この検定はネットワーク社会への対応を推進するために基礎知識から外部、内部、セキュリティ管理、危機管理、法律知識などの能力が問われる試験なので、最低限のIT知識を身につけたいという社会人の受験が多いようです。他には、個人でネットを楽しむ人なども受験するようです。

この試験が、2級からはEC実践研修の修了が必要となっていることもあり、一般のパソコン資格試験よりもレベルが高いイメージがありますが、この試験の対象者には、ネットワーク社会への対応において、意思決定が求められる経営者や、役員、管理職および他企業の指導や社員教育にあたる指導者などが向いているでしょう。

・3級
基礎入門編で社会人になって間もない方や学生の方を対象としています。これからECについて学びたい方や、会社でIT関連のスキルを向上させたい方などに向いています。
・2級
対象者は、3級の対象者に加え、ITサービス提供企業、企業のIT部門への就職・転職希望者等です。
3級よりもレベルが高くなり、企業の中でインターネットの活用やITを推進するリーダー的人材が想定されています。
・1級
企業の中でITやネットワーク化に行う責任者的立場の方が対象になります。
ITやネットワークの専門知識に加え、自社の個別案件に対応したIT化やネットワーク化を推進できる能力を持つIT化の責任者が想定されています。
・ECマスター
ITやネットワークを単なる道具としてだけでなく、企業戦略実現のための道具として戦略的に活用できる能力を持つ人材が受験者として想定されています。

試験対策で、全体的に言えることは、本試験で出題される問題は、公式テキストに掲載されている問題よりもレベルがやや高い傾向にありますので、その点を考えておくことです。

「ECマスター」が取得できれば申し分ないですが、一応、2級以上は実務に則したパソコン検定であるため、即戦力としてのスキルの認定にもなるので就職・転職時のアピールポイントとしてはある程度有用だと思われます。
通信講座   商工会議所の eラーニング講座一覧
通学スクール   EC(電子商取引)関係講座開講スクール一覧
教材 商工会議所推薦テキスト
・1級 ネット社会対応ガイドブック―EC実践能力検定試験1級公式テキスト
・2級 日本商工会議所EC実践能力検定試験2級公式テキスト(FPT0343)
・3級 日本商工会議所EC実践能力検定試験3級公式テキスト
問い合わせ先  日本商工会議所
TEL:03-5777-8600(検定情報ダイヤル 7:00〜23:00)
URL:http://www.kentei.ne.jp/