資格名

G検定(ジェネラリスト検定)
※(第1回試験名称)JDLA Deep Learning for ENGINEER 2018

資格の種類

民間検定試験

主催者

一般社団法人 日本ディープラーニング協会(JDLA)

資格試験の概要

「 G検定(ジェネラリスト検定)」は、一般ビジネスパーソン向けの検定試験で、ディープラーニングに関する基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業応用する能力を持つ人材育成のためにJDLAによって創設されました。従って、試験では、ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかどうかが検定されます。ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指す「日本ディープラーニング協会)は第1回目となる2017年度 G検定(ジェネラリスト検定)「JDLA Deep Learning for GENERAL 2017」(G検定)を2017年12月に実施し、823名のジェネラリストを輩出しました。

JDLAでは、ディープラーニングに関する知識を有し、「事業活用する人材(ジェネラリスト)」と、「ディープラーニングを実装する人材(エンジニア)」の育成を目指しています。ジェネラリストについては、「ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して事業応用する能力を持つ人材」と定義し、2020年までに10万人規模でジェネラリストを輩出することを目指し、知識面から育成を支援する活動に取り組んでいます。
※ ディープラーニングとは、コンピュータが経験したことを学習し、概念の階層を通じて世界を理解する機械学習の方式(出典:Ian Goodfellow氏、Yoshua Bengio氏、Aaron Courville氏)



合格率・資格難易度

難易度 
  「B」  普通  

【資格の難易度レベル】
合格率の数字だけみると、それほど難易度が高い試験ではないように思えますが、この試験の受験生のレベルは専門性が相当高いため、合格率の数字だけで簡単な試験だとは判断できません。
まず、試験時間から考えてみても、試験時間2時間で問題数は230問前後なので、1回答当たり約30秒ほどしか時間がありません。これは、ある程度の基礎知識の蓄積がないと、絶対に回答が間に合わない問題数と言えます。従って、少なくともAIについて基礎知識のない人が参考図書で勉強して受かるレベルの試験ではないことは明らかです。次に、ホームページに掲載されている例題と実際の試験で出題された問題の難易度の差が大きすぎて、例題になっていないことです。例題を見れば、AI白書を読みキーワードをそれぞれ知っておけば良いような錯覚をしてしまい、AIに興味があったり、知識のある人には簡単そうな試験に写りますが、それは大きな間違いです。
実際に問題を見ると、AI白書をしっかりと読みキーワードを知っているだけではなく、その言葉の意味や概念をしっかりと説明できないと回答できないものが多いことが分かります。
G検定合格のための学習時間は、G検定合格者が協会のアンケートに答えている内容をみると、
30~50時間が38.5%、15~30時間が25.2%、50~70時間が13.9%になっています。
本資格、および本分野はまだ発展途上のため、今後、難易度は急上昇する可能性がありますので、注意が必要です。

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●合格率 
2022#3 G検定試験結果  
 合格率 66.2%  受験者数7,502名  合格者数4,964名
 2022年末現在、G検定の累計受験者数は88,946名、累計合格者数は57,911名となりました。

※参考データ
・2022#2 G検定試験結果  
 合格率 61.2%  受験者数6,398名  合格者数3,917名
・2021#1 G検定試験結果  
 合格率 63.8%  受験者数6,062名  合格者数3,866名
・2019#2 G検定試験結果   受験申込者数5,397名
 合格率 71.4%  受験者数5,143名  合格者数3,672名
・2019#1 G検定試験結果   受験申込者数3,541名
 合格率 72.8%  受験者数3,436名  合格者数2,500名
・2018#2 G検定試験結果
 合格率 64.9%  受験者数2,680名  合格者数1,740名
・2018#1 G検定試験結果
 合格率 57.1%  受験者数1,988名  合格者数1,136名
・2017年第1回G検定試験結果
 合格率 56.8%  受験者数1,448名  合格者数823名

受験対策・学習法ほか

G検定とは、一言で言うと、今はやりのAI(人工知能)に関する基礎知識を証明する試験です。
AI活用は日本の成長戦略のひとつとして注目を集める分野であり、経済産業省もディープラーニングの研究と活用は日本の産業競争力に直結するもので、協会の発足と産業界のさらなる発展を期待すると言ってるように、JDLAに対する産学官の期待は高いようです。
試験に関しては、「ジェネラリスト検定(G検定)」と「エンジニア資格(E資格)」を準備し、シラバスを公開しています。
試験内容は実際に書いてある通りで、シラバスに沿って、まんべんなく出題されています。従って、試験にチャレンジしようと思う人は、シラバスをきちんと読んで、よくわからないキーワードなどは全部調べて、キーワードと関連する情報や話題などは片っ端から読んでおかないと手が出ないと思っていいでしょう。分かる問題は比較的解きやすいですが、わからない問題は全く手が出ない、というような感覚の試験です。それに、出題範囲が広くて問題数が非常に多いため、ネットで調べようにも調べている時間がないのが実状でしょう。
「ディープラーニング」や「深層学習」、「機械学習」、「ニューラルネットワーク」などは、これからのAI(人工知能)を知るために避けられない基礎知識になります。関心があるかないかではなく、特に若い人たちには、ぜひG検定(ジェネラリスト検定)だけでもチャレンジされることをおすすめします 。AIはあらゆる業種に関係してきますので、この資格は、かなり将来性のある資格ではないかと思います。



昨年、人工知能の囲碁プログラム「AlphaGo(アルファ碁)」が、世界トップレベルの実力を持つ韓国のプロ棋士に勝利したことで注目され、さらに、中国・浙江省で行われた、人類最強といわれる棋士・柯潔との3番勝負にも勝利したというニュースはご存知でしょうか。世界中にこのニュースは驚きをもって飛び交いました。このAlphaGo(アルファ碁)は、米Google DeepMind社が開発した、ディープラーニングを応用した人工知能(AI)だったのです。改めて人間が人工知能(AI)の能力に脅威を感じた瞬間とも言えます。

また、これも最近の科学技術に関する言葉で「ディープラーニング」という言葉が盛んに使われています。これは「AI(人工頭脳)」に関連する言葉ですが、日本語で「深層学習」と言います。ディープラーニングは、機能強化の自動化を自らが推し進めることのできる「AI(人工知能)の仕組み」、と解説されていますが、理論的な解釈は非常に難しく、人材も不足しているため、この分野でも日本は欧米に遅れているのでたいへん危惧されているようです。こういった状況を背景に、ディープラーニング技術などを手掛ける企業や研究者が中心となり、同技術の推進団体「日本ディープラーニング協会(JDLA:Japan Deep Learning Association)」が発足しました。設立の目的は、1つはディープラーニング技術の人材不足解消や産業界での活用促進などを目指すためであり、2つ目は今のディープラーニング技術で何ができるのかを社会が正しく理解できるようにすることと言われています。協会の活動の大きな柱となる事業は、資格試験の運営です。その資格試験としては、技術者向けの「E資格(エンジニア資格)」と、一般ビジネスパーソン向けの「 G検定(ジェネラリスト検定)」の2種類です。

受験資格

制限なし

試験方式

●試験方式:オンライン実施(自宅受験) ※自宅などで受験できます。

●出題:多肢選択式 200問程度(知識問題)
●試験時間:120分
●合格点:不明

試験科目

出題 :シラバスより出題(推薦図書あり)

 ・ 人工知能(AI)とは
 ・ 人工知能をめぐる動向
 ・ 人工知能分野の問題
 ・ 機械学習の具体的手法
 ・ ディープラーニングの概要
 ・ ディープラーニングの手法
 ・ ディープラーニングの社会実装にむけて
 ・ 数理・統計

スケジュール

●試験日
(2023年の場合)
 年5回実施(3,5,7,9,11月)実施年毎に実施年号を付与されます
●申込専用サイト https://www.jdla-exam.org/d/

    2023年 G検定試験日程       

試験会場

・試験実施:決められた日程・時間でに受験することになります。
・試験形式:オンライン(自宅受験)

受験料

一般:13,200円(税込) 
学生:5,500円(税込)
各種割引制度があります。

問い合わせ先

一般社団法人 日本ディープラーニング協会 https://www.jdla.org/certificate/general/  
〒105-0011 東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー9F

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