JTF ほんやく検定
資格名 JTF ほんやく検定
 資格の種類 民間資格      主催 (社)日本翻訳連盟(JTF)
資格の概要  産業翻訳業界で通用する翻訳レベルを判定する検定試験。 実践的な実務翻訳の技能を測る試験で、「商品として通用する翻訳」であるかどうかを重視し、実務と同じ環境で自分の実力を客観的に測ることのできる試験になっている。

産業翻訳の需要は年々高まっており、翻訳の実務を担うフリーランス翻訳者や企業内翻訳者などにとっては、今後も活躍の場が広がっていくことが予測されます。
試験方式  従来から実施されていた会場受験を2009年7月実施から廃止し、インターネット受験に一本なりました。
試験は「基礎レベル」と「実用レベル」があります。基礎レベルは5級と4級。級別にそれぞれ合否判定します。
実用レベルは、6分野の中から1分野を選択します。翻訳の完成度に応じて1〜3級または不合格を判定します。
分野は、(1)政経・社会、(2)科学技術、(3)金融・証券 (4)医学・薬学、(5)情報処理、(6)特許

・レベルと試験時間
1.基礎レベル5級: 英日翻訳3題/60分
2.基礎レベル4級: 英日翻訳2題および日英翻訳1題/60分
3.実用レベル英日翻訳:120分
4.実用レベル日英翻訳:120分
※併願可能です。
受験資格  誰でも受験できます。
※基礎レベルは実務経験が少ない方、現在翻訳を勉強中の方が対象です。また、実用レベルは、すでに在宅翻訳者、社内翻訳者、派遣翻訳者として実務経験がある方、プロとして専門分野の実力をさらに磨きたい方が対象になっています。レベルの高い検定なので、実用レベル受験は3年以上の経験があることが望ましいと思われます。
 試験科目 ●基礎レベル
・基礎レベル5級:英日翻訳3題
(判定基準)・英文読解能力(文章構造の完全な把握)・日本語表現能力(正しい日本語の記述)
・基礎レベル4級:英日翻訳2題および日英翻訳1題
(判定基準)
・原文読解能力(文脈および背景情報の理解)・英語および日本語の表現能力(母国語水準に近い自然な英語表現および、こなれた日本語表現)

●実用レベル 和文英訳と英文和訳の2つ
各級共通で6分野あり、1分野を選択します。翻訳の完成度に応じて、1〜3級または不合格を判定します。
  出題分野(1)政経・社会、(2)科学技術、(3)金融・証券 (4)医学・薬学、(5)情報処理、(6)特許

・実用レベル英日翻訳
・実用レベル日英翻訳
   級の認定基準
1級 専門家の翻訳であると認定する。
原文の情報が正確で分かりやすく、かつ適切な文体で表現されている。
2級 完成度の点では1級には一歩譲るが、実務では十分に通用する翻訳であると認定する。
実務上では若干の修正が必要であるが、重大な誤訳はない。
3級 内容理解力、表現力などの面で欠点もあるが、限られた時間内での作業、試験という特殊な環境などを考慮すると、実務で一応通用する翻訳力があると認められる。今後の自己研鑽が鍵である。
スケジュール  年2回実施 2月と7月の第4土曜   ・審査結果は試験終了後2ヵ月以内に郵送で通知します(受験者全員)。
試験会場  ・申し込みから受験まですべてオンラインで行います。
インターネット受験:ネットに接続できるパソコンのある環境ならどこでも受験可能。
※試験中には、日頃使っている電子辞書や用語集などの翻訳支援ツールの他、ネット検索も自由に使用できます。
受験料  ・基礎レベル5級:5,000円 ・基礎レベル4級:6,000円  ・5・4級併願:10,000円
・実用レベル1科目:10,000円  ・実用レベル2科目:15,000円
難易度  ・難易度   実用レベル3級 「B」普通   実用レベル2級 「A」難関
・合格率
  実用レベル 1級:3.8%  2級:9.2%  3級:33.2%
  基礎レベル 4級:46.9%  5級:47.2%
合格率
英日翻訳 1級 4%
2級 9%
3級 31%
日英翻訳 1級 3%
2級 7%
3級 33%
4級 41%
5級 44%
合計 43%
  試験のポイント・一口ガイド ほんやく検定最大の特徴は、英検やTOEICと違い、辞書や本、パソコンなどの活用が許可されている点です。これは、実際の翻訳作業を想定しているためで、ほんやく検定がただの英語力を測定する試験ではないことがわかります。
試験は、語学力だけでなく、翻訳に必要とされる専門知識や文章構成能力などが審査されます。評価は、どれだけ難しい問題を解いたレベルではなく、訳の上手さで3〜1級が判定されます。

「ほんやく検定」は、実践的な実務翻訳の技能を測る試験で、「商品として通用する翻訳」であるかどうかを重視しているのが特徴です。実際に仕事をしている環境の中で、一定時間内にいかに早く、的確に翻訳できるかを、厳格な採点基準で客観的に評価し認定する試験です。翻訳者に必要な幅広い教養と、各分野の体系的な知識、表現力を客観的に判定しています。

4級・5級は基礎レベル。それぞれに課題があり、基礎語学能力および「翻訳のセンス」の有無を判定します。 試験のための作為的な文章や長文などではなく、一般社会問題および平易な科学技術問題が課題になっています。
尚、5級では90%、4級では85%が高校卒業までに学習する英単語で構成されています。
実用レベルも同様に、試験問題の分量はA4用紙1枚弱で、分量は多くないですが、2時間という限られた時間内で完成させるのは簡単ではありません。

受験対策は、語学力および専門分野の知識に加え、文書の目的に沿った文体で表現できなければなりません。英語の能力だけでなく、日本語の豊かな知識も必要となります。
有能な翻訳者を全国から発掘、選抜する事を目的に行われる能力判定試験であり、個人差はあるものの、合格には3年以上の勉強が必要でしょう。
受検者には女性の割合が高く、おおよそ男性35%に対し女性が65%前後です。これは翻訳という職業柄かも知れません。翻訳者として活躍するには2級以上の取得を目指したいものです。

実用レベル2級以上に合格すると、翻訳者として登録したいという翻訳会社が増え、JTF加盟の翻訳会社から実際の仕事を獲得する機会も広がります。1級を取得していれば、更に仕事の幅が広がり、 翻訳専門の会社、又は個人での翻訳業務など活躍の場は多岐にわたります。
仕事の内容は、特許関係の書類、科学や医学分野の論文、ビジネス文書などの翻訳や、コンピュータのソフトウェアを日本語、あるいは英語で使えるようにする「ローカライズ」などがあります。

また、翻訳者にとって英語力や専門知識が重要なのは当然のことですが、それと同様に大切なのが日本語力です。広い知識や常識を身につける意味でも、文献や資料だけでなく、新聞や雑誌、さまざまな分野の本を読み、日本語のレベルアップをめざすことも必要なことのひとつです。そして最終的には、自分の専門分野を突き詰めることが、翻訳家としての成功の鍵になります。
通信講座   実務翻訳通信講座          ユーキャンの翻訳入門講座
通学スクール   実務翻訳通学スクール
教材 ほんやく検定試験対策教材
問い合わせ先  日本翻訳連盟JTF       http://www.jtf.jp/