資格名

IELTS (アイエルツ)
※International English Language Testing Systemの略称

資格の種類

民間検定試験

主催者

(財)日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルとの共同運営

資格試験の概要

英語の熟練度を測る英語検定の1つで、海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方、およびオーストラリアなどへの海外移住申請に最適なテストです。英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほとんどの高等教育機関で認められているテストで、米国でも TOEFL に代わる試験として、入学審査の際に採用する教育機関が増えています。世界120カ国の500以上の会場で受験することができます。イギリスやオーストラリア等の英国圏ではTOEFLよりIELTSが英語技能試験のスタンダードとなっており、135か国の機関で導入が済んでいます。最近では日本国内でも、IELTS(アイエルツ)の活用が広まっています。例えば、国家公務員の採用試験や東京大学の推薦入試などで英語資格として採用され、活用されています。年間の受験者数は約31,000人です。

IELTS(アイエルツ)の特徴は、
(1)満点は9点です。TOEICは990点満点、TOEFLが120点満点ですが、IELTSは0.5点刻みの9.0点満点です。満点の9.0点を取るのはネイティブでも非常に難しいレベルです。
(2)IELTS(アイエルツ)は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのモジュールから構成されている試験で、成績証明書を取得するためには、この4つのモジュール全てを受験しなければなりません。
この中で、リーディングとライティングは、アカデミック・トレーニングモジュールとジェネラル・トレーニングモジュールで出題内容が異なります。またTOEFLは4技能の試験がすべてパソコンを用いて行なわれるのに対して、IELTS(アイエルツ)はペーパーテストです。
(3)スピーキングテストが対面式になっています。TOEFLのスピーキングテストがパソコンを使った非対面形式で行なわれるのに対して、IELTSは対面で相手の表情を見ながら話します。



※アカデミック・モジュールは、受験生の英語力が、英語で授業を行う大学や大学院に入学できるレベルに達しているかどうかを評価するものです。英国、オース トラリア、カナダ、ニュージーランドの大学や大学院では、アカデミック・モジュールでの試験結果が入学許可の判断の基準となっています。一般的に、大学や大学院において英語で学びたい方や、英語圏での看護師や医師登録申請をする方は、このアカデミック・ モジュールでの結果が必要です。
ジェネラル・トレーニング・モジュールは、英 語圏で学業以外の研修を考えている方や、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住申請をされる方は、ジェネラル・トレーニング・モジュールの受験することが一般的です。
※日本におけるIELTS試験が(財)日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルとの共同運営に移行したため、2010年4月以降のIELTS試験より、申込先および問合せ先が(財)日本英語検定協会となりました。

合格率・資格難易度

難易度
  BAND6.0以上  「A」 難関 

【資格の難易度レベル】
IELTSは一般的にはリーディングが難しいと言われます。ただ、比較表の同一レベルでTOEFLと比較してみるとリスニングはTOEFLの方が難しいです。大学入学レベルのBAND6以上は、TOEFLで220~230、TOEICで750、英検で準1級~1級程度と考えていいでしょう。
尚、日本人の総合スコアはBAND5.59。大学学部レベルの留学希望者ならばBAND6.0以上は必要です。比較表で見るとBAND6.0以上は、TOEIC 750点以上、英検準1級以上のレベルです。

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・合格率 (合否判定はありません)
   1~9の得点表示による能力判定。
※IELTSは1から9のバンドスコアで示され合格、不合格の概念はありません。
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各パートごとの英語力がバンドスコアで示される他に、総合評価としてオーバーオール・バンド・スコアが与えられます。

受験対策・学習法ほか

IELTSはスピーキングテストを、ネイティブスピーカーとの対面式で行い、総合的な英語力を評価するテストであるため、一般的にIELTSスコアを上げるだけの試験対策は難しいと言われています。そのため、IETLSの試験対策としては総合的な英語スキルの習得が鍵になります。
IELTSの勉強方法は、初心者の方は勉強を始めると言っても何からどのように手を付けていいか分からないと思いますので、最初はIELTSがどのようなテストなのかきちっと知ることから始めなければなりません。試験の内容を十分に知った上で目標の点数を取るための学習計画を立てることになります。IELTSの総合スコアを1.0上げるには約3カ月かかると言われており、勉強方法はIELTSに特化した試験対策と英語基礎能力を高める勉強方法が効果的です。内容は語彙の強化や文法のおさらい、リスニングの強化対策を組み合わせて実行していくことです。最初は、リーディングの練習、語彙の強化、文法の復習から始めましょう。基礎英語力がついたらIELTS対策教材を活用してIELTSの傾向、設問タイプに慣れることです。大事なことは、英語の学習を習慣化し、着実にステップアップすることを目標に勉強することです。

IELTSでは受験者の本当の英語能力を評価することができ、英語での交渉力や論理性を測る試験として大学からの導入が増えています。世界中で試験の信頼性と公平性が認められており、現在、英国、米国、オーストラリア、ニュージーランドを含む135の国と地域において、約8,000の教育機関、国際機関、政府機関が、現実に即した英語のコミュニケーション力を測る信頼性のある指標として、IELTSを採用しています。
この試験では合格・不合格はなく、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングそれぞれの能力を1から9のバンドスコアで評価します。1は「英語を全く解さない」、9は「ネイティブ並みに流暢に英語を操る」などとなっており、4セクションのスコアをすべて加味して平均総合スコアが算出されます。




オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住を考えている人は、ジェネラル・トレーニング・モジュールを受験します。イギリスやオーストラリアでの外国人の永住権は英語スコアはIELTSを求める傾向があり、レベル的には英語圏の大学入学資格としてはBAND6が求められることが多いようです。
受験者数は過去3年間で倍増し、現在では年間約200万人も受験している。日本では毎年6,000人以上が受験している。このように受験者数が増えている理由は、TOEFLに代わる試験として米国でも導入が進み、現在はハーバード大学、エール大学、コロンビア大学など米国の1700校近くの大学が採用しているため。また、英国で新たにスタートした移民・入国管理制度の改正に伴う英語能力の判定資格試験にも用いられており、受験者は今後さらに増加する可能性もあります。
この試験にはAcademic Module (大学や他の高等教育機関への出願の為のテスト)とGeneral Training Module (一般的な生活、仕事や、移住関係に関わる英語のテスト)の 2種類がありますが、一般的には、General Training Moduleの方が簡単になっているので、General Training Moduleは高いスコアをマークする事ができます。ただ、Genaral Training Moduleは大学や大学院の留学には使用できないので注意が必要です。

受験資格

・16歳以上であれば誰でも受験することができます。

試験方式

・IELTSは、実際のコミュニケーション状態に近い形式で英語力を測定するスピーキングテストを、ネイティブスピーカーとの対面式で行います。
試験には、「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニングモジュール」の二種類の試験があり、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの基準と、全体平均のバンドスコア(熟練度)を 1から 9で測定します。
リーディングとライティングに関しては、アカデミックモジュールとジェネラル・トレーニングモジュールで出題内容が異なります。アカデミック・モジュールは、英語力が、英語で授業を行う大学や大学院に入学できるレベルに達しているかどうかを評価するものです。レベルは大学などで学位取得を目指す学生や、英語圏での医師登録希望者などが対象になっています。またジェネラル・トレーニングモジュールは、英語圏で学行以外の研修を考えている人や移住審査の希望者などです。
◆試験方式
筆記試験+面接
・リスニング、リーディング、ライティングの筆記試験は同日に実施され、スピーキングテストは IELTS の規定により、筆記テストの前後6日以内(日本国内では筆記試験の翌日)に実施されます。
・出題数と試験時間
リスニング:4セクション 40問/30分 (ジェネラルとアカデミック 試験問題は同じ)
リーディング:3セクション 40問/60分  (ジェネラルとアカデミック 試験問題が異なる)
ライティング:タスク1 150 words タスク2 250 words/60分 (ジェネラルとアカデミック 試験問題が異なる)
スピーキング:試験時間11~14分 (ジェネラルとアカデミック 試験問題は同じ)
・試験結果
結果はバンドスコアで評価されます。
※試験の詳しいタイムテーブルなどは、筆記試験の2週間前に送付される受験票で必ず確認が必要です。

試験科目

詳細はこちらで確認ください。

スケジュール

・試験日:毎週行われています(月2~4回程度)
※スピーキングテストは筆記テストの前後1週間以内で設定される可能性があります。スピーキングテストの時間・日程の指定はできません。

・IELTSのテスト会場と日程
  2023年「IELTS」試験日程
  (東京テストセンター/大阪テストセンター)

試験会場

世界各国で120ヶ所。
国内では、東京、大阪、名古屋、広島、福岡、仙台、札幌など全国13都市で受験が可能。

受験料

¥25,380(1人1回当たり・税込)

問い合わせ先

(財)日本英語検定協会IELTS事務局  http://www.eiken.or.jp/ielts/index.html
162-8055 東京都新宿区横寺町55   TEL03(3266)6852

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