資格名

インテリアコーディネーター

資格の種類

民間資格

主催者

社団法人インテリア産業協会

資格試験の概要

インテリア用品の商品知識はもちろんのこと、住まいを構成する他の商品との関連性や住宅の構造に関する知識を持ちながら、インテリア計画をたてる能力とセンスが求められる資格。社会での認知度も高く、女性に人気の資格です。インテリアコーディネータは、「どんな風に暮らしたいか」をヒアリングし、「こんな雰囲気の空間に住みたい」というアバウトな要望を具体的に住まい手のライフスタイルに合った快適な空間を提案します。
仕事内容は主に、インテリアや住宅や商品に関する幅広い知識・専門的な技術などを駆使し、家具やカーテン、照明等の商品をトータルにプロデュースすることです。
試験は、1983(昭和58)年に発足し、2021(令和3年)年度試験で39回目を迎えています。

資格の認定は、試験に合格し登録した者に与えられます。有効期間は5年間です。登録を継続する場合は、登録してから4年目に行われる所定の研修等を受講、更新手数料(登録料を含む)を納付し、手続きが完了すると更新されます。

【お知らせ】 
2023年より一次試験の実施方法が大きく変更されます。
主な変更点は下記の3点です。
①受験方式の変更
一次試験が今までのマークシート方式から「CBT方式」に変更され、それに伴い、試験時間が従来の「160分から120分に短縮」され、時間短縮に合わせて出題数が従来の「50問から36問に削減」されます。
②受験期間の変更
受験期間が今まで年1回10月に実施されていたものが、「9月中旬から10月中旬の約1か月間に設定」される予定で、その期間中に1回、受験することが可能となります。
③受験会場の変更
今まで全国9地域に設置した会場で一斉に実施されていたものが、「全国各地に設置されたテストセンターでの受験に変更」となり、会場数が大幅に増加します




合格率・資格難易度

難易度
  「B」  普通  

【資格の難易度レベル】
インテリアコーディネーター資格試験の合格率は、ここ最近は30%弱で低く、難易度も高く見えますが、合格基準以上の点数をとれば、合格人数に関係なく資格を取得できますので、特に難易度が高くなっているわけではありません。受験対策はスクールを利用する人が多いようですが、独学でも取得は可能です。ちなみに、スクールを利用する人は受講期間が6ヶ月くらい必要です。独学でも6ヶ月あれば十分学習できます。
一次試験の出題内容は基礎的なことばかりで、基本的には暗記科目といえますが量も膨大で初心者の場合には難しいテーマも出題されることもあり、不安がある人は効率の良く勉強をするためにスクールの活用も検討した方が良いかも知れません。特に独学の場合は、参考書などを使って暗記することだけですが、範囲が膨大で覚えることも多いため難易度はかなり高くなるでしょう。この試験は最低でも7割の正解率がなければ一次試験突破は厳しくなります。一次試験に合格しないと二次試験に進めない試験方式なので、実際は、一次試験で不合格となるケースが多いのが実状です。

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●合格率  
 2022年度(第40回)インテリアコーディネーター資格試験結果  
  最終合格率 24.5%  合格者数2,193名
一次試験 受験者数(科目合計)8,669名 1次合格者数2,969名/合格率34.2%
二次試験 受験者数 3,795名 2次合格者数2,193名/合格率57.8%

※参考データ
・2021年度(第39回)インテリアコーディネーター資格試験結果  
  最終合格率 23.5%  合格者数2,334名
一次試験 受験者数(科目合計)9,640名 1次合格者数3,166名/合格率32.8%
二次試験 受験者数 3,951名 2次合格者数2,334名/合格率59.1%
・2020年度(第38回)インテリアコーディネーター資格試験結果  
  最終合格率 24.1%  合格者数2,045名
一次試験 受験者数(科目合計)7,908名 一次合格者数2,693名/合格率34.1%
二次試験 受験者数 3,526名 二次合格者数2,045名/合格率58.0%
・2019年度(第37回)インテリアコーディネーター資格試験結果  
  最終合格率 25.1%  合格者数1,896名
一次試験 受験者数(科目合計)6,992名 一次合格者数2,428名/合格率34.7%
二次試験 受験者数 3,292名 二次合格者数1,896名/合格率57.6%
・2018年度(第36回)インテリアコーディネーター資格試験結果  
  最終合格率 23.8%  合格者数2,135名
一次試験 受験者数(科目合計)8,542名 一次合格者数2,766名/合格率32.4%
二次試験 受験者数 3,620名 二次合格者数2,135名/合格率59.0%
・2017年度(第35回)インテリアコーディネーター資格試験結果  
  最終合格率 22.1%  合格者数1,931名
一次試験 受験者数(科目合計)8,202名
  一次合格者数2,541名/合格率31.0%
二次試験 受験者数 一次免除者1,135名
  二次合格者数2,282名/合格率56.5%

受験対策・学習法ほか

一次試験で問われる知識はかなり広範囲で、「販売」では顧客とのコミュニケーション話法や情報収集について、また家具・照明器具・ウィンドトリートメント・床壁天井の仕上げ材・キッチンの設備機器などの詳細な商品知識が問われ、「技術」ではインテリアの歴史、空間計画をするための人間工学や寸法などが問われます。
二次試験は一次試験のために暗記した知識を使っての応用問題になります。一次試験で確認された基礎知識をもとに「論文」と実際にインテリア計画のプランを作成する「プレゼンテーション」です。「論文試験」は、インテリアコーディネーターとしての資質、能力、職業倫理が備わっていることや、インテリア計画に関する課題についての問題点の捉え方、理解力、判断力、表現力等を有していることなどが評価対象になります。
インテリアコーディネーターとしての資質を問う内容で2題出題されますが、問題の難易度よりも事前に時間を計って文章を書く練習が必要でしょう。インテリアコーディネーターとしての知識を論理展開できるようにしておくことが大切です。
また、「プレゼンテーション試験」では、インテリア計画に関する基本コンセプトの作成、プランニング(計画立案)、プレゼンテーション(提案)の総合的な実務能力を有していること、などが評価されます。課題に沿って実際にインテリアプランを立てて図面に起こす試験で、実務さながらの実践問題となります。
短時間で美しい図面を描くことが求められるため、基本的な製図の知識も必要ですが、これも事前に十分な練習が必要です。特に、製図があまり得意でない人には、独学での突破はかなり難しくなります。

一次試験合格率25%前後、二次試験合格率60%前後という高い難易度から考えても、免除制度を利用して長期計画を立てて1科目ずつ取得していくという方法が現実的であると思われます。特に初心者で独学の場合は、この方法が結局早道になると思います。また、この資格の過去の合格率は全受験者の2割程度、そのうちの約8割が女性であることも、この資格の特徴です。
資格取得の方法は、指定の専門学校に通うほか、公益社団法人インテリア産業協会が主催している「インテリアコーディネーター」に必要とされる基本的な知識を養成するための通信教育を利用するのも方法の一つです。通信教育の学習期間はインテリアコーディネーター受験総合で7か月(有効在籍期間14か月)です。学校での予習や復習に備えた学習手段としても有効です。受験資格の年齢制限が撤廃されたことにより、若年層にも人気が出ている資格の一つです。

活躍の場としては、インテリア関連商品(カーテン・壁素材・照明・家具・設備機器・インテリア小物等)のメーカーやショールーム、インテリアショップ、住宅メーカー、工務店、設計事務所、設備や建材などの内装施工業社などがあります。また、独立して活躍している方もいます。
尚、就職先は、主に住宅関連が中心になりますが、インテリアショップの店員、住宅関係、内装業者、リフォーム会社など多岐にわたります。この資格ひとつで就職に結びつくかといえば、なかなか難しいのが現実です。他の関連資格(建築士やインテリアプランナー、カラーコーディネーターなど)や能力(CADやインテリア関係の仕事経験、デザインセンスなど)と組み合わせて取得できれば、より効果が発揮されることは間違いありません。

◆ 「インテリアコーディネータ」と「インテリアプランナー」の違いについて
インテリアコーディネーターは、家具やカーテンなどのインテリアを総合的にプロデュースし、理想の住まいを実現することを目的にしています。また試験は住宅やインテリアに興味のある人なら誰でも受験できます。これに対して、インテリアプランナーは建築や製図、工事監理など、仕事に専門的な知識が求められ、試験に合格しても、資格所有者として登録するには学歴や実務年数などの条件をクリアしなければなりません。

受験資格

【2023年(第41回)以降の試験方式】
・一次試験:受験資格はありません。誰でも受験可 
・二次試験:一次試験合格者

試験方式

【一次試験の主な変更点比較】

  2023年(第41回)以降 2022年まで
受験方式 CBT方式 マークシート
試験日 9/15~10/15 10月第2日曜日
試験時間/問題 120分/36問 160分/50問
試験会場 全国のテストセンター 全国9地区

(注)変更は一次試験のみです。二次試験は従来通りの実施になります。

【2023年(第41回)以降の試験方式】
【一次試験】学科
・CBT方式 筆記試験 120分 出題数 36問
【二次試験】
・論文/プレゼンテーション試験 筆記試験 180分
※二次試験は、一次試験に合格した人のみが受験ます。

試験の免除
一次試験(学科)のみに合格した方は、次年度から3年間、受験申込時に一次試験の免除申請(合否判定通知に記載された一次試験免除通知番号を所定欄に記入)をすることで一次試験が免除され、二次試験のみ受験できます。
ただし、3年間の免除期間が過ぎた場合は再度一次試験(学科)からの受験が必要となります。

試験科目

●一次試験
1.インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
2.インテリアコーディネーターの仕事に関すること
3.インテリアの歴史に関すること
4.インテリアコーディネーションの計画に関すること
5.インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
6.インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
7.環境と設備に関すること
8.インテリアコーディネーションの表現に関すること
9.インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
 ➡一次試験の資格審査の基準

●二次試験
1.論文試験:インテリアコーディネータとしての資質、能力、職業倫理が備わっていること。
2.プレゼンテーション試験:インテリア計画に関する基本コンセプト、プランニング、プレゼンテーションの総合的な実務能力を有していること。

スケジュール

【2023年(第41回)以降の試験方式】
2023年(第41回)試験
●申込み:2023年7月18日(火)〜8月31日(木)
※申込方法:インターネットのみ。 こちらで確認ください。
●試験実施
 一次試験:2023年9月15日(金)〜10月15日(日)
 ※受験申込時に受験希望日時を1つ選択
 二次試験:12月上旬 合格発表は2月中旬
●合格発表
 実施先に問い合わせ要


(2023年度)第41回インテリアコーディネータ試験概要
          

試験会場

【2023年(第41回)以降の試験方式】
・一次試験
 全国47都道府県
  試験会場 CBTソリューションズのホームページに掲載されているテストセンター
  会場情報一覧は https://cbt-s.com/examinee/testcenter/

・二次試験
北海道、岩手、宮城、群馬、東京、愛知、石川、大阪、広島、香川、福岡、沖縄

受験料

受験料は、受験のタイプによって3つに分かれます。
①基本タイプ(一次試験+二次試験) 14,850円(税込)
※一次試験不合格の場合は、二次試験を受験できません。
②一次試験のみタイプ  11,550円(税込)
※一次試験に合格した場合でも、同一年度内の二次試験の受験はできません。
③二次試験(一次免除)のみタイプ  11,550円(税込)
※過去3年以内に一次試験に合格している方などは受験できます。

●登録料 新規登録料:14,300円(税込み) 資格有効期間:5年間

問い合わせ先

社団法人インテリア産業協会    http://www.interior.or.jp/
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-2-1 新宿三丁目ビル8F    TEL03-5379-0021
※資格試験に関する問い合わせは「インテリアコーディネーター資格試験運営事務局」へ。
 TEL:03-3233-6077 (10:00?17:00 平日のみ)
 mail:info_kentei@nippan.co.jp

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通信講座・eラーニング

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通学スクール・講座

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教材(過去問集)

インテリアコーディネータ 過去問集

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インテリアコーディネーター試験対策教材

【インテリアコーディネータ おすすめ教材】
インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究2022 上巻 
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関連情報

【資格の難易度情報】
資格の難易度とランキング
ジャンル別資格の難易度ランキング

●試験関連情報
2023年より一次試験の実施方法が大きく変更されました。一次試験の主な変更点は次の3点。
①受験方式の変更(マークシート→CBT)
②受験期間の変更
③受験会場の変更

●関連資格
インテリアプランナー
建築士
商業施設士