医師国家試験


資格名 医師
 資格の種類 国家資格         管轄   厚生労働省   
資格の概要  医師になるには、大学医学部を卒業後、医師国家試験に合格しなければなりません。それにはまず、大学医学部で正規の過程を修め卒業しなければなりません。医学部医学科は6年制になっています。学校は全国に80校あり、いずれも定員が100名程度と少なく、偏差値が高いのが一般的で、国立私立問わず偏差値で60以上は必要です。そのため、普通は予備校の活用が必須になります。

医師国家試験は医学部卒業が前提条件となっているため、医師を目指す場合は、大学のカリキュラム克服が最大の資格試験の勉強になります。正規の過程を修めた後、医師国家試験に合格すると医師免許が取得できます。
医師免許取得後、内科・外科等の必須科目を2年間の初期研修で習得し、修了すると保険医の資格を得ることができます。結局、6年間大学で学び、国家試験に合格した後は、2年間の研修医としてさらに勉強をします。合計8年間の勉強と実習の期間を経て、ようやく医師として患者の診察や治療を行うことができるようになります。

※医師国家試験に合格すると、厚生労働省の医籍簿に登録され、医師免許証を取得することができますが、その前に2年以上インターンとして経験を積むのが一般的になっています。
※医師国家試験の目的は、医科大学の教育カリキュラムを修了しているかどうかを確認するための試験であり、、医師になる能力の有無を選別する試験ではありません。
※医師国家試験は、厚生労働省医政局が監修し、医師法に基づいて行われる国家試験です。
※医師国家予備試験は、外国の医学校卒業者又は、医師免許を得た者で、厚生大臣が認定した者が受験できる制度です。

(参考情報)
第112回試験からの試験の変更点まとめ
第112回医師国家試験は、2018年2月10日と11日に実施予定で、臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、「医師として具有すべき知識及び技能」を試験する、とされています。
(変更点)
@出題数:一般問題のうち必修問題以外の医学総論と医学各論から100題減じ、合計400題とする。
※減る問題は、医学部生が5〜6年時の臨床実習前に必ず受ける共用試験と重複する「医学各論」「医学総論」。
A試験日程:3日間から2日間に変更
B試験の配点:必修問題以外の一般問題と臨床実地問題は、これまで1問3点だったが、ともに1問1点採点に変更。
C合格基準:必修問題以外の一般問題と臨床実地問題はこれまで各々に合格基準を設定していたが、一般問題と臨床実地問題の得点の合計について合格基準を設定する。
その他、
・試験時間:1日目、2日目ともに午前9時半から午後6時半まで
・試験内容の方向性:単に知識を問う問題ではなく、例えば、臨床医の思考過程に沿った臨床的な応用力を問う問題を出題するため、出題傾向として「臨床実地問題」に、より重点をおく
・出題内容:高度な専門的事項を問う内容ではなく、指導医のもとで診察に従事するのに必要な知能および技能を問う水準とする  
※詳しい内容はこちらで確認ください。
第112回医師国家試験における変更点について
医師国家試験の施行について

・臨床実習開始前の学生が受験する試験を「共用試験」と言います。この共用試験に合格した学生を「学生医(仮称)」として認定する制度が導入されることが決まりました。認定は、2013年度に試験を受験し、2014年度から実習を始める人から認定されます。臨床実習を見学型から診療参加型にシフトさせることによって、学生の医行為に対する患者の信頼性や理解を得やすくすることを目的にした制度です。
 ※「共用試験」はコンピューターを用いた知識・問題解決能力を評価する客観試験(Computer Based Testing, CBT)と態度・診察技能を評価する客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination, OSCE)から構成されています。平成14 年に試行(トライアル)が始まり、全国の 80医科大学・大学医学部で実施されています。

・医師国家試験の合格者のうち、2014年は31.8%が女性で、女性医師は増加傾向にあります。しかし一方で、長時間労働や不規則な勤務体系により、出産や育児のために離職せざるを得ないケースも少なくありません。女性医師は、医師不足が指摘されている小児科や産婦人科に多いのですが、出産した女性医師の約1割が、産休制度が利用しづらいことを理由に離職すると言われています。 


◆医師国家試験関連ニュース・第112回医師国家試験は、平成30年2月10日および11日に実施されます。
・厚生労働省は毎年2月に実施している医師国家試験について、来年の試験(2018年第112回医師国家試験)から試験日程を3日間から2日間に短縮し、さらに出題数を現行の500問から400問に減らすと発表しました。
出題数を減らすのは、全ての医学部生が5〜6年時の臨床実習前に受ける共用試験と重複する「医学総論」と「医学各論」。(共用試験は上記の説明にあるように、習得した知識の到達度を見るため2005年から始まりました)2017.4.14
・第110回医師国家試験(2月6−8日実施)の合格者が厚労省より発表されました。
受験者数9,434人(前年比377人増)に対し、合格者数8,630人(同372人増)、合格率は91.5%と医師国家試験の実施が年1回になった1985年以降、最高の合格率であった昨年の91.2%を超え、2年連続で過去最高記録を更新しました。また、女性受験者数は3,034人で初めて3,000人を突破しました。男女別合格率では、男性90.7%(5802人)、女性93.2%(2828人)で男性に比べ女性の合格率が高くなる傾向は続いているようです。

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試験方式  ・科目ごとの試験ではなく、下記、試験科目欄のすべての科目を取り混ぜた総合問題形式。
・計500問の選択肢問題。
受験資格  次のいずれかに該当すれば受験できます。
@大学で正規の医学課程を修めて卒業した者(受験年の3月28日までに卒業見込みの者を含む)。
A医師国家試験予備試験に合格し、合格後1年以上、診療および公衆衛生に関する実地修練をした者(受験年の3月28日までに実地修練を終える見込みの者を含む)。
B外国の医学校を卒業、または外国で医師免許を得た者で、厚生労働大臣が@またはAに掲げる者と同等以上の学力と技能を持ち、かつ適当と認めた者。
 試験科目 ●臨床上必要な医学および公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識および技能

・必修の基本的事項:一般問題  ・臨床実地問題(長文形式含む)
・医学総論:一般問題  臨床実地問題(長文形式含む)
・医学各論:一般問題  臨床実地問題

※出題科目が限定されていない。 基礎医学臨床医学社会医学などすべての医学関連科目が出題範囲になっている。
※対象科目は 内科学、小児科学、精神科学、外科学、整形外科学、産科・婦人科学、皮膚科学、泌尿器科学、耳鼻咽喉科学、眼科学、放射線科学 など
スケジュール  ・試験日: 毎年2月上旬の3日間
・申込期間:11月中旬〜12月上旬        
・合格発表:3月中旬に厚生労働省、地方厚生局及び地方厚生支局にその氏名を掲示して発表。

第113回医師国家試験の施行案内      
・試験日:平成31年2月9日(土)・10日(日) 
・受験申請受付:平成30年11月1日(木)〜11月30日(金)
・合格発表:平成31年3月18日(月)午後2時
(参考)医師国家試験受験資格認定について
 試験会場 ・北海道・宮城・東京・新潟・愛知・石川・大阪・広島・香川・福岡・熊本・沖縄
 受験料 ・15,300円(収入印紙)
資格 難易度  ・難易度  「A」 難関
・合格率  第112回医師国家試験結果 ⇒詳細     
   出願者数(名) 受験者数(名)  合格者数(名)  合格率(%) 
 新卒者 9,227  8,924  8,330  93.3 
 全体 10,351  10,010  9,024  90.1 
合格基準は必修問題が総得点で160点以上/200点、必修問題以外が総得点で208点以上/299点。
合格者の内訳では、女性が3,066人で34.0%を占め、男女別の合格率では男性89.1%、女性92.2%でした。大学別では自治医大が99.2%で最も高く、横浜市立大医学部が97.7%、兵庫医大が97.5%でした。

※参考データ
・第111回医師国家試験結果      
   出願者数(名) 受験者数(名)  合格者数(名)  合格率(%) 
 新卒者 9124  8,828  8,104  91.8 
 全体 9,959  9,618  8,533  88.7 

・第110回医師国家試験結果    
   出願者数(名) 受験者数(名)  合格者数(名)  合格率(%) 
 新卒者 8,943  8,660  8,165  94.3 
 全体 9,759  9,434  8,630  91.5 

・第109回医師国家試験結果      
   出願者数(名) 受験者数(名)  合格者数(名)  合格率(%) 
 新卒者 8,499  8,250  7,798  94.5 
 全体 9,356  9,057  8,258  91.2 
  受験対策
 &
資格の将来性
司法試験、公認会計士試験と並び三大国家試験のひとつと言われ、 医学部を卒業した者(見込含)のみが受験資格を得られる試験です。
医師国家試験の合格率自体はいつも90%以上ですが、もともと難関中の難関の医学部に合格するという時点でかなりの倍率をくぐり抜けてきています。さらに、「医学部卒業」が医師国家試験に合格出来るレベルかどうかを判断されいることもあるため、それだけで単純に合格率からは判断しがたい、難易度が高い試験であることがわかります。
試験形式も、一般の資格試験のように、出題科目が限定されている訳ではなく、全ての医学関連科目が出題範囲になっています。しかも、科目ごとの試験ではなく、全ての科目を取り混ぜた総合問題形式になっていることで、さらに難しい試験になっています。
また、受かりそうもない学生は卒業させないとか、国家試験を受けさせないという学校も多く、単に合格率の数字だけをみて「受かりやすい資格試験」などと夢にも思ってはいけません。あえて他の国家試験と難易度を比較すれば、税理士や1級建築士レベルの「難関資格」と考えてよいでしょう。

国公立の医学部の場合、授業料は一般の大学とそう大差はありませんが、普通の家庭では私立の医大に通う事は不可能に近いと思います。そのため、多くの人は国公立大学医学部を目指します。 難易度の高い医学部合格を目指し、何年も浪人する人も珍しくありません。 
また、医学部への社会人入試や、編入試験もありますが、こちらは普通に入学するよりも競争率が高く、難易度が高いことがほとんどです。 また、医学部の場合は入学時だけでなく、入学後も国家試験の勉強に追われます。
さらに、医師は高給を得ることができますが、その分心理的、身体的負担も大きい仕事であることを覚悟しなければなりません。そのため開業医になるまでは、不規則な生活を覚悟しなければなりません。
医師は資格を取得するのに金も時間も労力も必要であるにもかかわらず、勤務医期間は総じてコストパフォーマンスが低い仕事です。これが嫌で開業医に転ずる人が多いのですが、開業は初期投資に大金が必要、さらにその上、最近では生き残り競争も激化しているため、一般的には世襲でなければ苦労する覚悟が要ります。
※私大の場合の学費は、6年間の合計が2,000万円〜5,000万円にもなります。
※医師数の男女比は男性81%に対して、女性19%で、今も昔も高収入の安定した職業であることは変わりません。 医師の平均年収は、研修医期間は年収400万程度、勤務医の平均年収は1,000万円を超えます。開業医の平均年収は2000万以上と言われています。
※医師の人数は年々増加を続けています。平成22年度における厚生労働省の調査によると、医師の数は、295,049人。そのうち女性の医師は、55,897人となっています。ただ、その仕事内容の厳しさから、最近は小児科医と産婦人科の医者が少なくなってきています。

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問い合わせ先  厚生労働省  各試験地の地方厚生局、地方厚生支局または厚生労働省 医政局医事課試験免許室
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2 TEL:03-5253-1111
         http://www.mhlw.go.jp/
 
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