資格名

家庭料理技能検定 
※別名「料検」とも呼ばれます。

資格の種類

民間検定試験

主催者

女子栄養大学生涯学習センター  後援 文部科学省

資格試験の概要

最近の食の偽装問題に関連し、食に対する意識が急速に広がっています。
どんな食事が健康にいいのか、子供の成長過程にはどのような食材がいいのかなど、今、家庭にまで食の意識が浸透し、食育に関連する「家庭料理技能検定」が注目されています。

この試験は、昭和38年に女子栄養大学料理技術検定として始められて以来、47年間にわたり実施され、延べ5万人を超える受検者がいます。また、文部科学省後援資格ということからも信頼度の高い資格です。この検定試験の本来の目的は、家庭料理技能検定の勉強をすることで、食生活に関する正しい知識が持てることと同時に、味がよく見た目にも美しく、栄養バランスのよい料理が作れるようになることです。

試験内容は、栄養学と調理学を組合わせた実践的な検定で、ランクは1~4級があります。料理の技と知識を試され、料理の基礎、食材や調理の方法や食事に関する知識などがしっかり身につく検定試験になっています。そのため調理技術の客観的証明としても高い評価を得ている検定です。 
合格ラインは、実技試験・筆記試験とも各級7割程度(問題の難易度により変動する場合があります)。その他、受検条件として、身支度・衛生(エプロン、三角布、つめ)が整っていること、とされています。 

◆家庭料理技能検定に関する情報
当検定は社会のニーズにあわせて、対象を小学生から親、シニア世代のあらゆる年代の方へ広げるために、平成29年度から各年代の方が受験しやすい形にリニューアルすることが決まりました。



合格率・資格難易度

難易度
  4級・3級 「D」 易しい
  2級     「C」 やや易しい
  1級     「B」 普通

【資格の難易度レベル】
4級から3級までは、きちっと勉強をすれば比較的簡単にとれますが、2級からは難易度がいきなり高くなります。2級では3級よりも専門的な知識や「魚をおろす」技術などが求められます。2級、1級はプロレベルで、かなり高度な内容となり、試験の難易度も相当高くなります。また、2級と比べて1級はさらに格段にレベルが上がることを知っておかねばなりません。特に、1級と準1級の実技試験は難しいです。2018年度第1回の受験者数はわずか13人でした。このときの実技試験の合格率は16.7%、かなり難しいことがわかります。栄養士の方など、料理の専門家が受験することもあるほどの試験です。
--------------------------------------------

・合格率
 2020年第2回家庭料理技能検定試験結果(団体試験)
 (一次筆記試験)
  5級93.7%(74/79)/4級 99.0%(487/492)/
  3級 80.5%(765/950)/2級 86.1%(242/281)
 (二次試験 実技)
  3級 98.5%(722/733)/2級 90.0%(243/270)
※参考データ
・ 2018年第2回家庭料理技能検定試験結果
  (一次筆記試験)
  4級 97.8%(356/364) /3級 87.1%(1,117/1,283) 
  2級 78.8(397/504)%  
 ・2018年第1回家庭料理技能検定試験結果
  (一次筆記試験)
  4級 98.3%(619/630) /3級 71.8%(323/450) 
  2級 77.1(579/751)% / 1級 100%(13/13)




受験対策・学習法ほか

家庭料理では、料理に関する基本的な調理方法がすぐに当たり前に出来なくてはなりません。その技能を身につけることを目的とし、それを審査し、認定するのが「家庭料理技能検定」です。 
1~2級では魚の3枚おろしや大根のかつらむきなどが実技で試されるレベルで、合格すれば料理教室の開業や、料理研究家などへの道も開かれます。
4級は初歩の技術と基本的な調理法の特徴を理解していれば合格は簡単ですが、3級は実技に食品の下ごしらえなどが課されて少し難しくなります。自信のない人は、 初歩の4級からはじめれば、この試験の勉強をしながら基本的な調理方法や、調理器具の使い方などを身につけることが出来ます。試験では、調理方法や下ごしらえ、献立、食品の知識などが問われ、筆記と実技で合格判定がされます。

受験対策は、協会が主催する受験対策講座や通信講座などもあり、これらを受講すれば資格取得は早いと思われます。その他、講習会(1年間)や通信講座(3ヵ月)、問題集・参考書、実技練習用のビデオやCD-ROMなどで学ぶこともできます。 
この資格を取得できれば、女子栄養大学入試では加点対象になったり、食品関係の会社、学校、保育園、老人ホームなどで就業できれば、料理教室の先生や栄養士などとして仕事をすれば大変役立つ資格になります。

試験の受検者は、20代女性、会社員、主婦が多く、最近は高校生や男性の受検者も増えています。 累計合格者数は、3級で 2万人強になります。

受験資格

受験資格に制限はありません。誰でも受験できます。

試験方式

●各級共、筆記試験と実技試験から構成されています。

  • 筆記試験 マークシート方式 70問/時間45分
  • 実技試験 基礎実技出題及び指定調理出題
  • 合格基準 実技試験・筆記試験とも各級・各科目7割程度(問題の難易度により変動する場合があります)

※課題や出題範囲のほか、審査基準まで具体的に各級決められています。

試験科目

●筆記試験
食事計画
調理の基本
※1~4級の各レベルとも、献立作成や調理法、食品成分、食品衛生などの知識を問う理論問題
●実技試験
基礎技術
調理技術
※課題に応じた指定調理などの実技

級別の試験内容(実技試験・筆記試験)の詳細はこちらで確認ください。

スケジュール

各級共、年1回。9月下旬~10月上旬

 2023年度家庭料理技能検定CBT 試験日程

試験会場

・1次試験CBT
1〜3級(CBT会場受験型):⽇本全国にあるテストセンターで実施
4・5級(CBT⾃宅受験型):⾃宅等で実施
・2次試験(実技)4⽉と9⽉に公開
  指定会場

受験料

  • 1級:17,000円(8500円)
  • 2級:15,000円(7500円)
  • 3級:12,000円(6000円)
  • 4級:9,000円(4500円)
    ()は部分免除検定料

問い合わせ先

(学)香川栄養学園 家庭料理技能検定事務局
http://ryoken.eiyo.ac.jp/
〒170-8481 東京都豊島区駒込3-24-3
TEL:03-3917-8230

【以下の各項には一部広告が含まれています。】

通信講座・eラーニング

通学スクール・講座

教材(過去問集)

-

教材(テキスト・参考書)

関連情報