機械設計技術者


資格名 機械設計技術者  
 資格の種類 民間資格    主催:一般社団法人 日本機械設計工業会    管轄 経済産業省
資格の概要  機械設計技術者の能力を正しく評価し、能力の向上を図るために、平成7年度より経済産業省の指導のもとに機械設計技術者の技術力を認定する「機械設計技術者試験」が実施されました。試験は(社)日本機械設計工業会が試験を実施し、認定しています。

試験は最初は1級と2級だけでしたが、平成10年から受験資格がない比較的難易度の低い3級が制定され、実務経験のない学生の多くが受験できる仕組みに変わりました。従って、公式サイトでは1級と2級の試験の目的と3級試験の実施目的が違うことが開設されています。

それによると、1級、2級試験では安全で効率のよい機械を経済的に設計する機械設計技術者の総合能力を認定し、機械設計技術者の技術力向上と社会的評価の適正な確立を図り、我が国機械産業の振興に寄与することを目的とするとされており、3級試験については、従来の1,2級機械設計技術者試験でカバーできない機械設計技術者に受験の機会を提供し、資格の称号を与える。また、学生に受験の機会が提供されることにより、学校における勉学と連結され、目標ができることにより機械設計能力の向上が期待され、これによって企業における新人技術者の実務への導入が容易となり、学生においても入社後の技術習得が容易となる、とされています。
尚、機械設計とは、工場のラインで使うような産業機械、コンベヤー・クレーンなどの荷役・運搬機械、公害防止・環境設備などの化学・環境機械などで顧客のニーズに合わせた機械を設計する仕事を指します。

※試験級と対象
・1級:機械及び装置の基本仕様決定に必要な計算、構想図の作成等の基本設計業務を行なえる能力に達した技術者を対象とした試験を行ないます
・2級:基本設計に基づき、機械及び装置の機能・構造・機構等の具体化を図る計画設計業務を行なえる能力に達した技術者を対象とした試験を行ないます
・3級:機械や装置の詳細設計の補佐、ならびに関連する製図等の業務を行なえる能力に達した技術者、または機械設計全般の基礎知識を習得した学生を対象とした試験を行ないます。
※試験級と受験者数(平成28年末現在)
・1級:2,792名(平成7年〜26年の累計)
・2級:9,515名(平成7年〜26年の累計)
・3級:25,944名(平成10年〜26年の累計)
試験方式  1級:学科試験と小論文
2級:学科試験
3級:学科試験(マークシート方式)
※関数電卓の持ち込みOK可です。

・1級
 第1時限  9:30〜11:30  2時間 学科:全て記述式解答
 第2時限  12:40〜14:40 2時間 実技課題:問題選択方式
 【Aグループ問題群】出題数3題から1問を選択して解答
 【Bグループ問題群】出題数6題から3問を選択して解答
 第3時限  15:00〜16:30 1時間半 小論文:1200〜1600文字の論文作成 
・2級
 第1時限  9:30〜11:40  2時間  5科目 全てマークシート方式
 第2時限  12:40〜14:40 2時間  4科目 マークシート方式 機械製図の1科目は記述式解答方式
 第3時限  15:00〜16:30 1時間半  応用・総合は記述式解答方式
・3級
 第1時限  12:00〜14:00  2時間  全科目マークシート方式
 第2時限  14:20〜16:20  2時間  全科目マークシート方式 
受験資格  ・3級:3級は実務経験が無い人でも受験できますが、2級以上は実務経験が問われます。
・2級:工学系の大学院・大学・高専専攻科卒業者は3年(3級取得者は2年)
    工学系の短期大学・高専・専門学校卒業者は5年(3級取得者は4年)
    工学系以外(工業高校も含む)の卒業者は7年(3級取得者は6年)
・1級:28歳以上で、2級合格後次年度から受験可(H28年度より)
    一定の条件を充たしていれば2級取得者でなくても受験可(H28年度より)
※1級直接受験の場合、当団体指定の職務経歴書を提出し、受験資格審査を受ける⇒詳細
 試験科目 ・3級
 機械工学基礎
   機構学・機械要素設計、機械力学、制御工学、工業材料、材料力学、流体・熱工学、工作法、機械製図
・2級
 機械工学基礎
   機構学、機械要素、材料力学、機械力学、流体工学、熱工学、制御工学、工業材料、工作法、機械製図
 機械工学基礎の設計への応用・総合
 環境・安全の知識
・1級
 第1時限 学科 ・設計管理関連課題 ・機械設計基礎課題 ・環境経営関連課題
 第2時限 実技 設計実務に関わる計算を主体とした問題が複数出題され、その中から指定された問題数を選択して解答
 第3時限 小論文 出題テーマから1つ選択し、1200〜1600字程度の論文を作成
スケジュール  ・試験実施:11月下旬
・合格発表:1月下旬
・申込期間:8月上旬〜9月下旬
・受験手続:願書を簡易書留で郵送


平成29年度機械設計技術者試験日程
・試験日:平成29年11月19日(日) 予定
・受験申請受付:未定
・合格発表: 未定
 試験会場 北海道・青森・東京・新潟・愛知・石川・大阪・広島・香川・愛媛・福岡・熊本・鹿児島・沖縄 (全国14会場)
全国会場一覧
 受験料 1級30,000円  2級20,000円  3級8,000円
資格 難易度  ・難易度   A 「難関」
・合格率    2018年度機械設計技術者試験結果⇒詳細
   受験者数(名) 合格者数 (名)  合格率(%)
 1級  216 63  29.2 
 2級  890 324  36.4 
 3級  2,438 901  37.0 


※参考データ
・2015年度機械設計技術者試験 級別合格率(3級)37.7%、(2級)39.9%、(1級)50.6%
・2014年度機械設計技術者試験 級別合格率
       (3級)37.5% 受検者数2,268名、(2級)36.8% 受検者数718名、(1級)52.5% 受検者数80名
・2013年度機械設計技術者試験 級別合格率
       (3級)37.7% 受検者数2,281名、(2級)39.9% 受検者数650名、(1級)50.6% 受検者数78名
   受験対策
 &
資格の将来性
機械設計に直接かかわる資格は意外に少なく、主な資格と言えば「技術士(機械部門)」と、「機械設計技術者(1級/2級/3級)」くらいでしょう。どちらの資格も機械設計主体の資格で機械工学と製図手法を学ぶことができます。
ただ、技術士は経験がないと非常に難しいので、貴方が学生の場合でしたら「機械設計技術者3級」を狙って勉強することをお薦めします。どうしても技術士資格を取得したい場合でも、「指導技術士の下で4年以上の実務経験」という受験資格が必要なので、まずは技術士の一次試験(補)を目指すことを薦めます。

機械設計技術者試験は実務的な機械設計能力が問われる試験です。3級は大学の機械工学科卒業(機械専門のみ)レベル、2級は機械設計業務が任せられるレベル、1級は機械設計業務を指導できるレベルとされています。
3級試験では「材料力学」、「流体力学」、「熱力学」、「機械力学」の 4大力学から製図まで、10分野にわたり広く浅く出題されます。理系出身出ない人には勉強が少しきついかも知れませんが、自分の機械設計の能力がどの程度なのか、それを確かめるためにもチャレンジすることには意義があります。
4大力学は機械を実現する上で不可欠な学問であり、これら4力にプラスして設計・加工やその他の専門性を身に付けることが、これからの機械技術者には欠かせません。

機械設計技術者資格の機械系資格の中での難易度レベルは、おおよそ以下のように思われます。
       技術士二次試験>機械設計技術者試験1級>技術士一次試験≧機械設計技術者試験2級
このことからも機械設計技術者資格は、技術士を目指してステップアップの資格の一つとして注目を浴びている資格です。試験は決して易しくなく、合格点も公表されていませんが、受験予定者を対象にした受講講習会が開催されますので、試験に自信のない方は、講習会を受講して合格を狙えば近道になります。
この試験の受験対策は、できれば5〜10年分くらいを目安に「徹底して過去問を解く」ことです。⇒過去問
資格取得が達成できれば、各種の機械の開発、製造企業や機械設計事務所などで活躍できる力がついた証明になります。
通信講座   日刊工業新聞社「機械設計技術基礎講座ー2、3級機械設計技術者試験準拠ー」
通学スクール 日本機械設計技術者クラブ主催 受験対策講習会
教材 
問い合わせ先  社団法人 日本機械設計工業会      http://www.kogyokai.com/
東京都中央区日本橋小舟町15-15ルネ小舟町ビル3F
03-3639-2204
 

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