資格名

きもの文化検定

資格の種類

民間検定試験

主催者

社団法人全日本きもの振興会

資格試験の概要

「きもの文化検定」は、きものや、きものにまつわる歴史・文化についての知識を認定する検定試験です。きものに関する知識の習得を通して、きもの文化への理解を深め、もっときものに親しんでもらえることを目的に創設された検定試験です。
受験級は1級から5級まで7ランクあります。1級は2009年より始まったまだ新しい試験です。5・4級から受験し、合格をもって順次上位級を受験していきます。



合格率・資格難易度

難易度
    1級  「B」 普通  
    3級  「C」 やや易  
4級・5級  「D」 易しい   

【資格の難易度レベル】
4級・5級は平成18年より実施された検定試験です。試験は公式教本Ⅰの中から90%以上が出題されますので、難解な試験ではありません。合格率を見ても、大半の受験者が合格することができる試験であることがわかります。専門知識がなくとも、普通に勉強していればほとんどの人が合格できる難易度に設定されています。問題は「きもの文化検定公式教本」から出題されるので、基本知識が問われる5級・4級は公式教本Ⅰの内容を一通り学習していれば合格は難しくありません。
3級以上は着物の染め方や糸・生地など着物に関する専門的で深い知識が問われるため、独学での突破は無理な方がおられるかもしれません。そういう方は、検定事務局が主催する3級・2級・1級の合格対策セミナーがありますので、それに参加するといいと思います。
最も難易度の高い1級は、以前ほどではありませんが、文章記述式試験でも90分で100問のきものに関する専門知識が求められる試験はかなりレベルが高いです。
近年の平均合格率(対申込者数)は、専門(1級・準1級)35.1% 上級(2級・準2級)56.1% 中級(3級)51.8% 初級(4級・5級)86.3%です。

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●合格率  
2021年11月 第16回きもの文化検定試験結果 
・専門(1級・準1級)申込者数187名 合格者数(1級30名/準1級52名)
・上級(2級・準2級)申込者数279名 合格者数(2級111名/準2級60名) 
・中級(3級)申込者数365名 合格者数(3級198名) 
・初級(4級・5級)申込者数325名 合格者数(4級252名/5級29名) 

※参考データ
2020年11月 第15回きもの文化検定試験結果 
・専門(1級・準1級)申込者数218名 合格者数(1級27名/準1級33名)
・上級(2級・準2級)申込者数278名 合格者数(2級88名/準2級59名) 
・中級(3級)申込者数555名 合格者数(3級279名) 
・初級(4級・5級)申込者数664名 合格者数(4級522名/5級51名)
2019年11月 第14回きもの文化検定試験結果 
・専門(1級・準1級)申込者数203名 合格者数(1級26名/準1級44名)
・上級(2級・準2級)申込者数269名 合格者数(2級186名/準2級42名) 
・中級(3級)申込者数658名 合格者数(3級478名) 
・初級(4級・5級)申込者数575名 合格者数(4級462名/5級42名) 
2018年11月 第13回きもの文化検定試験結果 
・専門(1級・準1級)申込者数236名 合格者数(1級42名/準1級55名)
・上級(2級・準2級)申込者数295名 合格者数(2級143名/準2級56名) 
・中級(3級)申込者数729名 合格者数(3級366名) 
・初級(4級・5級)申込者数648名 合格者数(4級508名/5級59名) 
2017年10月 第12回きもの文化検定試験結果 
・専門(1級・準1級)申込者数231名 合格者数47名
・上級(2級・準2級)申込者数359名 合格者数216名 
・中級(3級)申込者数717名 合格者数328名 
・初級(4級・5級)申込者数794名 合格者数683名 

受験対策・学習法ほか

試験問題はほとんどが、公式教本からの出題とされているため、受験級に合わせた公式教本を丁寧に学習することがベストの選択です。この種の試験は、試験を受けることで、自分の着物の知識を確認とレベルアップを計ることができ、着物をより好きになることが大きな目的のひとつでもあります。5級と4級の試験対策としては、受験級に関係なく参考図書は全部読み、出来る限り覚えてしまうことです。参考図書は現在3冊指定されています。「きもの文化検定公式教本 I 五訂版 」と、「きもの文化検定公式教本 II 改訂版 」、  「ひと目でわかる!保存版-帯の基礎知識」。

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1級試験の場合も、公式テキストは2冊とも隅々まで(本文以外の図や写真の説明などの小さな字も含めて)読み、漢字でも書けるようにしておくこと。さらに、参考図書に源氏物語の指定範囲はもちろんのこと、問題集や模擬問題も十分に繰り返しこなしておくことです。
1級の第1回試験の試験問題は、参考文献からはほとんどで出題されず、予想問題も全くあたらず、セミナーも役に立たずに、ずいぶん反感を招いたようですが、上記の学習範囲の出題に全部答えられれば、合格ラインには到達できるはずです。 
きものに興味のある人や、着付けを習っていたり、着付けの先生などを目指している人などは1級合格をめざしてチャレンジされたらいいと思います。

※難関の1級、2級試験の受験希望者を対象に合格対策セミナーが開講されます。 
・開催地:京都・東京
・実施日時: 公式ホームページ「公式受験対策セミナー実施予定表」を参照ください。
・受講料: 2級 10,000円(税込)  1級 5,000円(税込)  特別講演 3,000円(税込)
・その他: きもの文化検定公式教本Ⅰ・Ⅱが必要です。
※各コースとも先着順で定員になり次第締切りになります。

受験資格

学歴・年齢・性別・国籍は問いません。誰でも受験できます。

試験方式

◇マークシート又はCBT方式(ネット受験)
●3級
・マークシート方式による四肢択一問題
・出題数100問以内/試験時間90分
・合格基準:70%以上の正解
●5・4級
・マークシート方式による四肢択一問題
・出題数100問以内/ 試験時間60分
・合格基準:5級は60%以上、4級は70%以上の正解
※5級と4級は同一問題

◇マークシート方式
●準1級・1級
・文言(語彙)記述・文章記述方式
・出題数100問以内/試験時間90分
・合格基準:準1級は60%以上、1級は70%以上の正解
●準2級・2級
・文言選択・記述方式90分・100問以内
・出題数100問以内/試験時間90分
・合格基準:準2級は60%以上、2級は70%以上の正解

※併願受験
・5・4級と3級を併願し受験することができます。
 しかし、4級が不合格の場合は、得点にかかわらず3級の受験は無効となります。
・2級は、他級と併願受験することができません。
 既に、3級認定番号を持っている方のみが受験できます。
・1級は、他級と併願受験することができません。
 既に、2級認定番号を持っている方のみが受験できます。

試験科目

・5級:きものに関する一般常識の習得/公式教本Ⅰの中から90%以上を出題
・4級:きものに関する初級知識の取得/公式教本Ⅰの中から90%以上を出題
・3級:きものに関する中級知識の習得/公式教本Ⅰ・Ⅱの中から90%以上を出題
・2級:きものに関する上級知識の習得/公式教本Ⅰ・Ⅱの中から70%以上を出題
・1級:きものに関する専門知識の習得/きものに関する全ての範囲から出題

スケジュール

●試験実施:年1回 10月(秋日程)
●CBT試験試験日
 5・4級  随時
    3級  随時
※全国47都道府県約280か所のテストセンターと呼ばれる試験会場で、年間を通して自由な時間に受験することが可能(但し、テストセンターが利用できる日時に限ります)です。


令和5年第18回きもの文化検定試験日程
試験日:10月29日(日)
受付期間:~9月15日(木)当日消印有効

試験会場

・全国16会場
札幌、仙台、群馬、東京、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、岡山、広島、松江、高松、福岡、
鹿児島、沖縄

受験料

・5・4級 4,800円
・3級 5,800円
  併願(5・4級と3級) 10,600円
・2級 8,800円
・1級 9,800円
・1級(リピート割) 6,800円
※1級試験の申込みが、今回3回目以上となる場合は受験料が3,000円割引されます。

問い合わせ先

600-8009 京都市下京区四条通室町東入る 京都産業会館5階 
(社)全日本きもの振興会内  きもの文化検定事務センター 
TEL:075-221-2334  FAX:075-221-2350
   http://www.kimono-kentei.com/

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教材(過去問集)

きもの文化検定問題集 最新版―5・4級、3級対応
きもの文化検定4級・5級模擬試験

教材(テキスト・参考書)

きもの文化検定試験対策教材一覧

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