資格名

きものコンサルタント 
※試験名:きものコンサルタント一般認定試験

資格の種類

民間資格

主催者

文部科学省・経済産業省所管  公益法人(社)全日本きものコンサルタント協会

資格試験の概要

<注意>

「公益社団法人 全日本きものコンサルタント協会」

こちらの協会は、存続状況が確認できないため、現在データの更新を停止しています。

文部科学省・経済産業省所管の公益法人(社)全日本きものコンサルタント協会が認定する資格で、実務経験があり、きものの養成学校で専門教育を一定時間受けた人しか受験できない資格です。「きものコンサルタント」として必要な技能および品位の向上をはかると同時に、着物に関する知識の普及をはかることで国民の衣生活と衣文化の向上に寄与することを目的に、着装に関する資格認定試験が実施されています。

女性の美しさや生きがいなど、ライフワークのひとつである「きもの文化」の専門家に与えられるのが「きものコンサルタント」の資格です。きものコンサルタントには、日本の伝統であるきものに関する幅広い知識と文化を熟知し、着装指導意外にも美しく生きるための人生哲学、装道哲学により、後進の指導育成出来る人材が求められます。そのため、審査ではきものの着こなしは勿論のこと、挨拶、笑顔、立ち居振る舞い、言葉使い、品性なども対象となります。ただ単に衣装を着こなせるということだけではなく、きものの裏にある歴史や文化、芸術性や女性らしい慎みなどを理解し実践することが求められ、更に国際貢献や国際交流などに資格を活用し、活躍することも期待されています。 

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この資格を受験できる人には決まりがあるため、一般の資格よりも、資格取得までにかなり長い時間がかかります。資格を取得するには、資格の主催団体である(社)全日本きものコンサルタント協会の認定スクールで学ぶ方法があります。それには、着付け指導の実務(2年以上)を経験し、着付け教室などで220時間以上の教育を修了後、「きものコンサルタント」10級試験を受験。
合格すれば、認定校でさらに6ヶ月の講習を修了後、卒業試験に合格して「きものコンサルタント」9級を取得します。その後はさらに上級試験にチャレンジしていくという手順になります。

※全国に8校ある装道礼法きもの学院は全日本きものコンサルタント協会の認定校であり、ここでの講習を受講して認定試験に合格した場合、9級が授与されます。その他の合格者は10級が授与されます。

合格率・資格難易度

●難易度
  「D」 易しい
●合格率
  非公開(90~95%前後の予想)

受験対策・学習法ほか

資格を取得するには、全国に8校ある協会の認定校か、全国に約9000ある認可教室で学ぶのが一番近道です。講座の受講期間は6ヵ月以上の設定です。また、受講期間1年6ヵ月が目安になる通信講座で学ぶ方法もあります。

(筆記試験)
試験では、きものの素材やマナー、着装実技、指導能力などの問題が出題されますので、きものに関連した小物、きものに使われる素材の種類や知識、また服飾史の概要などの勉強が必要です。さらには仕立てや着装のポイント、きもののマナー、管理方法など、きものを扱う上での基礎的な知識が必要です。

(実技試験)
きものコンサルタントとして実務にあたる時に必要な着装の技術、また、きものコンサルタントとしての説得能力、指導能力、演出能力などが問われます。
試験全体を通して、きものの種類、帯および小物の種類、きものコンサルタント職務遂行上の実技など着物に関する問題が多いため独学ではちょっと無理があるかもしれませんが、受験資格を満たす条件を持っている方なら、比較的容易に資格取得できる内容と言えます。

きものコンサルタントは、単にきものを着せる、着付けを行うというだけではなく、着る人の好みや個性に合わせて、きものをコーディネートしたり、着こなしや化粧についてアドバイスする仕事や、礼法やきもの文化、冠婚葬祭に合わせた礼儀作法を教える指導者としての仕事も行います。
一方、きものは、冠婚葬祭などで礼服として着用されることが多いですが、正式に自分で着られる人は少ないのです。そのため、教えることが好きな人ならカルチャースクールの和装関連の講座を開講したり、和装アドバイザーなどで、きものの正しい知識、実技を普及させる需要は多いと思われます。
きものコンサルタントとしての転職・就職先としては、デパートや専門店、結婚式場や美容院などでの着装担当や、着付け教室やカルチャーセンターの講師などがあります。また、フリーで仕事をするのが比較的簡単な職業なので、マスコミ・芸能関係の和装スタイリスト、ショーや舞台の着付けなど活躍の場はたくさんあります。
いづれにしても、ある程度の経験を積めば、教室で講師として教えたり、自宅で教室を開くことも可能なので、年齢に関係なく一生続けられる仕事といえます。 和服が好きで、定年後に和服に関する資格と取りたいという方にはおすすめの資格です。いずれにせよ、着物にこだわりがあり、着物について深く学びたいという方にはお勧めの資格だと言えます。

(注)
資格取得にかかる費用として、受験料と呼び講座受講料の他、認定登録料(認定証書、認定楯他) 47,250円(税込み)と、(社)全日本コンサルタント協会会費(1ヵ年分) 7,000円(非課税)などがあります。

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受験資格

下記の1~3のいづれかを満たす者。
 ①きものの着装指導については2ヵ年以上の実務経験のある方。
 ②きものを教える学院及び教室の卒業生で220時間以上きものに関する教育を修了した方。
 ③その他当協会が資格ありと認めた方
・資格のランクが1級から10級まであり、10級の受験資格は、着付け指導の実務経験(2年以上)がある人、または着付教室などで220時間以上着物に関する教育を修了した人です。そのあとは、そのつど昇級試験を受けることで受験資格が得られます。

*認定校の「装道着物学院」きものコンサルタントコースで6ヶ月の講習を修了し、卒業試験に合格すれば、9級に合格したことが認定され資格を取得できます。

試験方式

  • 試験を受ける前には、必ず予備講座の受講が義務付けられています。そのため予備講座にかかる日数が1日、そして予備講座受講と試験にかかる日数が1日、合計2日間かけて試験やその準備が必要となります。
  • 試験は和装の基礎知識を問う筆記試験と、着装実技などを審査する実技試験があります。

※予備講座内容

  • 装道の理念 ・きものの知識 ・ふくら雀の自装、留袖の他装と話法 ・きものの礼法(講義と実技)
  • 協会活動の概要説明

試験科目

●第1次試験科目(筆記)

  • 服飾史の概要
  • きものの種類
  • 帯の種類
  • 小物の種類
  • 下着の種類
  • 素材についての知識(きもの、帯、下着、その他)
  • 調和美(きもの、帯、帯締めの調和、きものと髪型の調和、きものと化粧の調和)
  • 仕立のポイント
  • 着装のポイント
  • きもののマナー
  • きものの管理方法(しみぬき、その他の注意)

●第2次試験科目(実技)

  • きものコンサルタント職務遂行上の実技(着装実技)
  • 説得能力、指導能力(話法)
  • きものコンサルタントとしての演出能力

スケジュール

試験実施:年1回 例年10月上旬~中旬
試験日程:試験開催地によって試験日等が異なります。


令和5年度国家検定「着付け技能士」準備講習会

試験会場

全日本きものコンサルタント認定校(全国に8校)
 ※認定校一覧

 

受験料

  • 7,800円(税込み)
    ※予備講座受講料 23,600円(税込み)  認定登録料(認定証書、認定楯他)48,600円

問い合わせ先

公益社団法人 全日本きものコンサルタント協会
http://www.kimono-consul.org/
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-6-4
TEL:03-3230-3015 FAX:03-3556-3889

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