ネットワークスペシャリスト


資格名 ネットワークスペシャリスト        
 資格の種類 国家資格     
※試験は独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センターが、情報処理技術者試験の一区分(高度情報処理技術者)として行う。経済産業大臣認定の国家資格。新試験制度のスキルレベル4に相当し、2009年(平成21年)春期試験から開始された。
情報処理技術者試験の試験区分
資格の概要  高度IT人材として確立した専門分野をもち、ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う能力を評価する試験、と定義されている。

ネットワークスペシャリストは、ネットワークシステムを企画・要件定義・開発・運用・保守する業務に従事し、ネットワーク資源の管理や要求分析、技術支援等を行います
接続されたコンピューターシステム全体のネットワークの設計や管理において、専門性を有していると認められた者に与えられる資格で、システムエン ジニアの中でも主にネットワークの設計担当者や管理責任者など、試験は上級クラスの人を対象としています。試験のレベルは非常に高く、ネットワークに関する試験の中では最難関のうちに属します。

全情報処理技術者試験 試験要項


◆情報処理技術者関連ニュース
一般社団法人情報処理学会(IPS)が情報処理の新資格「認定情報処理技術者」制度案を発表しました(2013.6.3)
この新制度ではレベル4以上の上級技術者を対象とし、ITスキル標準で定められたスキル評価方法に基づき、所定のレベルに相当する能力を有すると判定された技術者に対して、情報処理学会が認定書を発行するというものです。         詳しい内容はこちらを参照ください。 
             ⇒ ニュース発表内容     ⇒高度IT人材資格「認定情報技術者」制度(案) 


【H25年度秋期試験情報】
・「平成25年度秋期情報処理技術者試験」の応募者数が区分別に発表されました。
結果は、基本情報技術者試験:76,020人(前年同期比:95.4%)、応用情報技術者試験:54,313人(前年同期比:94.3 %)、高度試験:70,817人(前年同期比:96.0 %)です。
   ※ネットワークスペシャリスト試験  応募者数 20,803名(前年 21,941名)


【H26年度春期試験情報】
・独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、2014年春から「情報処理技術者試験の全区分において情報セキュリティに関する出題の強化・拡充を実施する」と発表しました。高度試験においては、「高度試験全区分」が午前I試験(共通知識)において「中分類11 セキュリティ」の出題比率を高く、「ネットワークスペシャリスト試験(NW)」では午前U試験において「中分類11 セキュリティ」の出題比率が高くなります。
変更理由は、サイバー攻撃が増える中、セキュリティー知識を底上げし、人材不足にも応える狙いがあるようです。
         詳細はこちらで確認ください ⇒試験要綱Ver1.7 (2013年10月29日更新)
試験方式  ●試験方式はペーパー方式で、午前試験T・Uと午後試験T・Uの計4つに分かれています。

 

午前試験T

 午前試験U

午後試験T

午後試験U

 試験時間  50分 40分   90分  120分
 出題形式  多肢選択式
(四肢択一)
 記述式 
 出題数  30問 25問  大問 3問中2問回答  2問中1問回答
 満点  1問3.4点/100点 1問4点/100点  大問1 50点/100点  100点 
 合格基準    600点以上 600点以上で合格(午後I試験通過)   

【午前試験】:午前試験は「知識」を問う試験で、午前試験T・Uの2種類があります。試験は多肢選択式。
・午前試験T 午前試験Tは、各高度試験の共通問題で、各高度資格に必要な共通知識が問われます。
 ※技術レベルは応用情報技術者試験の午前試験と同程度とされています。
 ※基準点60点に達しない場合、午前U・午後T・午後U試験の採点は行われず、不合格となります。
 ※科目免除制度があり、以下の1〜3のいずれかの条件を満たせば、その後2年間、午前試験Tの受験が免除されます。
1.応用情報技術者試験に合格する
2.いずれかの高度試験に合格する
3.いずれかの高度試験の午前T試験で基準点以上の成績を取った場合
・午前試験U 午前試験Uではネットワークスペシャリストに必要な専門知識が問われます。
 ※基準点60点に達しない場合、午後T・午後U試験の採点は行われず、不合格となります。

【午後試験】:午後試験は「技能」を問う試験で、午後T・Uの2種類の試験があります。
・午後試験T 大問3問のうち2問を選択し解答します。大問1つにつき50点の合計100点満点。
 ※基準点の60点に満たない場合は、午後試験Uの採点は行われず、不合格となります。
 ※大問1つにつき数問の設問が出題され、それぞれ20字〜50字程度で解答します。
・午後試験U 大問1つにつき数問の設問が出題され、20〜60字程度で解答します。
 ※基準点の60点に満たない場合は、不合格となります。

受験資格  なし。 誰でも受験できます。
 試験科目 【午前試験】
●午前試験T:以下の3分野から出題されます。
1.テクノロジ系(基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術)
2.マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント
3.ストラテジ系(システム戦略、経営戦略、企業と法務)
●午前試験U:出題範囲は以下の通りです。
・コンピュータ構成要素:テクノロジ系のコンピュータシステム
・システム構成要素:テクノロジ系のコンピュータシステム
・ネットワーク:テクノロジ系の技術要素
・セキュリティ:テクノロジ系の技術要素
・システム開発技術:テクノロジ系の開発技術
・ソフトウェア開発管理技術:テクノロジ系の開発技術 
※特に、「ネットワーク」と「セキュリティ」は重点分野になっています。

【午後試験】
 午後試験の場合は、出題範囲はT・U試験共通で、以下の4分野から出題されます。
1.ネットワークシステムの企画、要件定義、開発に関すること
2.ネットワークシステムの運用、保守に関すること
3.ネットワーク技術、関連法規、標準に関すること
4.ネットワークサービス活用に関すること
●午後試験T
・主にLANの設計、WANの設計、ネットワークシステムの運用設計・性能評価などに関する問題が出題されます。
●午後試験U
・ネットワークシステムの構築設計・評価・改善を扱う問題が2題出題されます。
スケジュール  ・秋期(10月の第3日曜日)のみ年1回実施されている。  
  ※秋期情報処理技術者試験の一区分として行われる。

平成26年度 秋期情報処理技術者試験(公示)
 試験会場 ・各都道府県に1箇所以上設けられている。受験を希望する試験地を出願時に記入、受験者の郵便番号から試験会場(大学等)が割り振られる。
 <平成20年現在の試験地>
北海道 札幌、帯広、旭川、函館
東北 青森、盛岡、仙台、秋田、山形、郡山
関東 水戸、土浦、宇都宮、前橋、新潟、長岡、埼玉、千葉、柏、東京、八王子、横浜・川崎、藤沢、厚木、長野、甲府、静岡、浜松
中部 豊橋、名古屋、岐阜、四日市、富山、金沢
近畿 福井、滋賀、京都、大阪、奈良、神戸、姫路、和歌山
九州 北九州、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島
本部 鳥取、松江、岡山、福山、広島、山口
徳島、高松、松山、新居浜、高知
那覇
※中国支部は、平成21年6月30日で廃止 
※北海道支部、東北支部及び九州支部は、平成22年12月31日(金)付で閉鎖 
 受験料  5,100円(税込み)
難易度  ・難易度  「A」 難関    
・合格率  平成25年度秋期試験結果
       合格率 14.3%  (受験者数 13,288名 合格者数 1,899名) ⇒詳細

※平成25年度秋期情報処理技術者試験結果
平成25年度秋期試験結果(応用・高度)

(参考)
 ・平成24年度秋期試験合格率  13.8%
  試験のポイント

一口ガイド
ネットワークスペシャリストは、ネットワーク専門家としてネットワークに関する高度な専門的知識が要求されます。そのため、この試験の対象者は、システムエンジニアの中でも主にネットワークの設計担当者や管理責任者を主に考えています。従って試験のレベルも高く、ネットワークに関する試験の中でも最難関のものの一つになっている。
基本情報技術者試験やソフトウェア開発技術者試験などの上位試験にあたり、特定の技術の専門性を追求するために開設された試験であるため、原則としてコンピュータサイエンスの基礎に関する設問 や、プログラム言語に関する設問は大幅に省略されているが、これらの知識が不足している場合には多くは午前問題で通過が困難となるだろう。

そのため、この資格を取得しようと考える人は、すでに初級シスアド、基本情報技術者などのIT系初級資格を取得している場合が多い。学習期間は基礎能力の違いなどで異なるが、普通は1年以上は考えておいた方が良い。
実務経験で2〜3年程度は必要なレベルと言わるため、上流・下流ともに十分な実務経験があり、かつ現場だけでなく、座学の知識もきちんと身に付けている人なら問題はないだろう。
ただ、ある程度の専門知識がない人の場合は、対策本を読むだけで取得するのは無理だろう。1日最低4時間くらいは勉強が必要

基本的な情報処理の知識がない人は、情報処理活用能力検定(J検)をステップにして活用することも良い方法です。この試験は、 データベース、インターネット、LAN関係、プログラムなど情報処理に関係する基本的なものを集めた試験です。この試験の1、2級レベルが受からないと、ネットワークスペシャリストは無理でしょう。
将来的なことを考えると、そこからさらに基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などに順序立てて取得していくことが望ましいと思います。


出題範囲と試験問題のレベルは、旧制度のテクニカルエンジニア(ネットワーク)試験と大きな変わりはないため、過去問題集やテキストなどは活用できます。
試験対策は過去に出題された問題を解くことが中心で、まず数をこなして慣れていくことから始めたらいいでしょう。
本試験では午前問題は同じような問題が出題されることがありますが、問題は午後対策です。午後はまったく同じ問題が使い回しされることがありません。午後問題は、記述式で解答しなければなりません。そのため、問題作成者の意図していない事を記述してしまうと、部分点ももらえなくなります。ここで必要とされるのが国語力です。国語力を磨くためには、文章の構成を理解する論理力が必要となり、日頃から意識して文章を読み、それを要約し、さらにそれを書 くという訓練が必要です。しかし過去問題を解くことは一番大切な対策です。基本は過去問です。

合格率は約10%程度と難易度が高く、参考書などによる独学のみでは合格するのは難しいと思います。通信講座レベル以上の勉強が必要なので、理想的にはスクールなどで講座を受講するのが合格への最短距離ではないかと思います。企業が独自で行なっているセミナーや講座などもあります。

ネットワークスペシャリストの試験はあくまでも知識と技術レベルの認定試験です。そのため資格を持っていなくてもネットワークのスペシャリストとして働く分 には問題はありません。
試験に合格していなくても、今現在、各種の職場で活躍されている方もたくさんおられますが、これからシステムインテグレーションを行っている企業やネットワークの運用・保守を行っている会社などに就職・転職しようと考えている方には大きな武器になることは間違いありません。
そういう意味から、この資格が有効な就職先としては、情報システム系やネットワーク系関連企業などが中心になります。ネットワークシステムを企画、開発、運用、保守する業務に従事し、役割を主導的に果たすと同時に、下位者を指導する立場には欠かせない資格です。

ネットワークエンジニアを求める会社は社内LANやサーバーを持つ大企業が多く、業種は問わない。社内技術者として働く場合や、出向者や、また人材派遣に登録する場合などがある。いずれにしても仕事は高度なネットワークシステムの設計・構築・運用を行う能力があると見なされるため、企業のシステム部門やネットワーク関連会社などで高いニーズがあります。
【就職対策】
ネットワークのエンジニアの資格を取得している時点でそれ相応の実務経験があることですから、専門家の人手不足気味なIT業界において重宝される事は間違いないはず。一般的にIT業界では資格より実務経験がより重視されるため、ペーパー取得者(実務経験なし)の場合は、就職に関しては多少は厳しくなります。



◆チョット一言

 -平成25年秋期ネットワークスペシャリスト試験の傾向と対策-
会員制のBPnet(ITPro)が掲載している「平成25年秋期ネットワークスペシャリスト試験の傾向と対策」が公開されていますので、ご覧になっていない方は、ぜひ参考にして下さい。
      ⇒「平成25年秋期ネットワークスペシャリスト試験の傾向と対策」

試験の難易度レベルと勉強について(目安)
・実務経験がある程度あっても、ある程度試験分野の知識が必要な中級者向け試験。
・実務経験5年程度で知識があっても、独学で2〜3ヵ月間は勉強しなければ合格できないレベル。
・勉強方法は、午前T・Uはネットワークの経験者でもつまづくと言われる。過去問中心で最低3年分は消化して丸暗記するくらいの勉強が必要です。特に午前Tがポイントになります。午後問題は、この分野で経験がある人は過去問をできるだけ解いておくことでカバーできるでしょう。
・使える教材:2012 ネットワークスペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策 (情報処理技術者試験対策書)
通信講座   -
通学スクール  資格の学校TACの「情報処理資格本科生講座」    
教材  ネットワークスペシャリスト試験対策教材       ※一番売れている「ネットワークスペシャリスト試験 対策本」
問い合わせ先  独立行政法人 情報処理推進機構 IT人材育成本部 情報処理技術者試験センター
 
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