資格名

赤外線建物診断技能師 

資格の種類

公的資格

主催者

一般社団法人 街と暮らし環境再生機構

資格試験の概要

太陽光発電設置など自然エネルギー代替の増加や、平成20年4月の国土交通省による特殊建築物の定期報告制度の見直しなどにより、建築物の赤外線診断の必要性が高まり、それに伴い赤外線診断技術取得者の需要が高まっているため、適切な赤外線診断技術を要する人材の育成が急務とされています。「赤外線建物診断技能師」とは、建物の外壁の浮き・剥離、雨漏りにおける外壁・内壁内の雨水の滞留状況を赤外線サーモグラフィーにより診断し、その後の改修箇所や改修方法等の適切なアドバイスをする専門家です。

赤外線診断は、雨漏りに対し外壁・内壁内の雨水滞留状況を把握することができます。住宅のトラブル相談で一番件数の多いのが雨漏りで、リフォーム市場においても普遍的に需要が多い分野の資格であり、大手ハウスメーカーの新築やリフォームの担当者が主にこの資格を取得しています。この資格認定試験は赤外線による建物診断能力を有しているかどうかを判定するもので、2011年10月から実施されています。
※「赤外線建物診断技能師」は2年毎の資格更新制度があります。更新料は5000円です。
※平成24年4月より赤外線建物診断技能師研修を受講すれば、建築士のCPDの単位(6単位)が取得できるようになりました。

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◆赤外線建物診断技能師研修(「赤外線建物診断技能師」の資格取得を目的とした研修)⇒詳細
この研修の目的は、現場実務者として外壁診断、雨漏り診断などに関する赤外線建物診断の基本知識・実務知識を習得することです。
・研修内容
赤外線建物診断に関する基礎知識及び実務の基本技術を座学により習得します。具体的には、診断実務に必要な
1.撮影環境条件 2.適正な撮影手法 3.劣化部判別の解析知識 4.誤診しないための判別阻害要因知識 などを学びます。

合格率・資格難易度

●難易度 
  「C」   やや易   

【資格の難易度レベル】
試験時間2時間で30問程度の選択問題の試験ですが、まず試験に対応するテキストが市販では購入できず、研修で使うテキストが試験に非常に役立つこともあるため、できれば研修を受講するといいでしょう。言い換えれば、研修を受けなくても試験は受けられますが、研修を受けておけばそれほど難しい試験ではないはずです。独学ではテキストがないのでかなり難しくなりますが、研修を受ければ知識も得られ、合格も近くなります。研修内容はこちらを参照ください。
→ 一般社団法人街と暮らし環境再生機構主催「赤外線建物診断技能師研修(eラーニング講座)」
試験の合格を目指すなら受講した方がいいです。

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・合格率
   非公開(研修受講者で90%程度)   

受験対策・学習法ほか

赤外線技能診断師資格の主な受験・受講対象者は、以下の通りです。
1.建設会社(営業・設計・工務担当者等)
2.不動産管理会社(営業・コンサル業務担当者等)
3.リフォーム会社(営業・設計・工務担当者等)
4.住宅検査会社(営業・実務担当者等)
5.損害保険会社(営業・実務担当者等)
6.大学生・高校生等(建設・不動産業界就業希望者) 
また、この資格の想定できる活用法や業務としては、
・ 戸建住宅、アパートの雨漏診断業務 
・ リフォーム前の提案ツール作成
・ 大規模改修外壁劣化診断、定期報告業務 
・ 高精度診断の補助業務 
・ 損害保険金確認検証業務 
・ 住宅検査の補助検査 
・ 就職時活用 などが考えられます。



赤外線建築物診断技能師の資格は難易度の高い資格ではありません。30問の選択式の問題が出題されますが、講習を受け、専用テキストなどを十分熟読し、理解しておく対策をしておけばいいでしょう。講習の受講は、試験対策でなくても専門知識をつけることもできますので、受講することをお勧めします。資格を取得するためにも、「赤外線建物診断技能師研修」を7時間受講することが一番の近道になります。 試験対策研修は一般社団法人街と暮らし環境再生機構で実施しています。
建築業界や住まい関係、特にリフォーム業界、不動産関連等に携わる仕事を目指される方や、働いておられる方にはアピールできる資格であり、研修を受けずに受験することも可能なので取得しておきたい資格の一つと言えます。
※平成24年4月より赤外線建物診断技能師研修は「建築士会CPD」にも認定されています。建築士会CPDとは、改正建築士法第22条の4の規定によって全ての建築士に義務付けられた建築士会による研修のことです。

受験資格

制限なし。誰でも受験できます。

試験方式

●試験方式:筆記試験(主に選択式、一部記述式があります)
●出題方式:問題数30問 / 試験時間2時間 
●合格基準:7割以上の点数の獲得が合格基準点となります。

試験科目

(1)日本における建築物と建物診断
(2)赤外線診断調査の歴史と現状、応用例
(3)建築の基礎知識
(4)赤外線カメラを使用した赤外線診断手法
(5)赤外線カメラを使用した赤外線診断実務
(6)建築基準法改正に伴う特殊構築物定期報告の変更と注意点
(7)長期修繕計画について
(8)赤外線判断の進め方と注意点

(内容の詳細)
・赤外線建物診断について
(1)赤外線建物診断の現状と実例
(2)赤外線診断応用例
(3)赤外線建物診断技能師とは
・建築の基礎知識
(1)工法・構造、建物の劣化と防水の基礎知識
(2)建物の劣化と防水の基礎知識及び漏水診断のメカニズム
・建築基準法改正に伴う特殊建築物定期報告
・赤外線サーモグラフィを使用した赤外線診断手法について
(1)赤外線サーモグラフィの原理
(2)赤外線調査における診断のメカニズム
(3)他の手法との比較、優位性
(4)赤外線調査の限界と今後の課題
・赤外線サーモグラフィを使用した赤外線建物診断実務
(1)赤外線サーモグラフィー概要・利用方法
(2)診断実務フロー:現地撮影~画像解析・診断~調査報告書作成
(3)事前調査・誤診の注意点
・赤外線診断の進め方と注意点

スケジュール

赤外線建物診断技能師試験/赤外線建物診断技能師研修
 ・東京は2ヶ月ごとに開催
 (2月、4月、6月、8月、10月、12月)
 ・大阪、名古屋は各年3回開催
 (大阪1月、5月、9月、名古屋3月、9月、11月)
●申込方法:WEBからの申し込みはこちらから
●願書申込み受付期間:各地、試験日の1週間前まで
●合格発表日:試験日より約1ヶ月後

2023年赤外線建物診断技能師研修・試験日程
会場研修:大阪、東京、仙台、名古屋、金沢、福岡、札幌

試験会場

札幌、新潟、仙台、大阪、名古屋、博多

受験料

●赤外線建物診断技能師試験受験料 13,000円(税込み)
(1回目の試験に不合格の場合、2回目以降の受験料は8,500円)
※試験合格者は認定登録料として別途 2,000 円が必要です。
●赤外線建物診断技能師研修受講料
 一般27,000円(税込)
 研修公式テキスト(費用別途):3,240円(税込)
 研修受講料、研修公式テキスト代合わせて30,240円(税込)。

問い合わせ先

一般社団法人 街と暮らし環境再生機構  TEL 044-201-7411

内閣府認可一般財団法人 職業技能振興会  TEL 03-3353-9181
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷 5-167 パレ・ジュノ 3 階

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