資格名

商業施設士

資格の種類

民間資格

主催者

(社)商業施設技術者・団体連合会

資格試験の概要

「商業施設士」は、生活者が日常利用しているあらゆる商業施設(店舗及び商業活動用の展示場)のイメージ構成、空間構成等を企画し、施設の中の販売設備や装飾、ディスプレイ等を設計し、それらの構成の設計・工事監理まで行う専門家です。地域の文化や歴史、風土などを活かした、豊かで質の高い街づくりを具体化することを求められる社会的に大きな役割を持つ職種であり、建築知識だけでなく芸術性も問われます。
商業施設士に求められる技能は、各業務分野において異なります。現在活躍中の資格保有者も、各自の得意分野、業務特性に応じた個別の専門家として活動しています。 

「商業施設士補」資格は、商業施設の企画・設計・デザイン・監理等に関する知識を有していることを証した資格制度です。商業施設士補の取得方法は、本会が認める学校・課程(=認定校)の学生(卒業生含む)で、「みせ・商い」塾の認定校コース(商業施設士補資格講習会)を受講修了することにより資格が取得できます。平成12年度よりこの制度が実施され、現在28,000余名の資格者が誕生しています。
※ 商業施設士補 資格付与の要件は下記の通りです。
 1.本会が指定する認定課程の各科目の単位を取得していること
 2.学校長の推薦があること
 3.学生としての品位を備え、在学中に公序良俗に反する行為等がなく、推薦を受けることが社会感情的にも合致していること
 4.原則として、本会が実施する講習会を受講すること
尚、「商業施設士補」の資格を所有する方は、商業施設士試験の学科試験が免除されます。

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※商業施設士 上位資格(マイスター・シニア)制度
この業界のベテランや長く商業施設士として登録された方の功績などを広く世間に知らせるため、商業施設士の上位資格である「マイスター商業施設士」と、「シニア商業施設士」が制定されています。
・「マイスター商業施設士」は、商業施設・流通サービスについて全般的に広く高度な専門性と見識を持ち、社会に広く商業施設士制度を普及することを通して、商業及びまちづくり等の発展・向上に貢献出来る人に付与される称号です。 
  認定基準 ⇒マイスター商業施設士認定基準
・「シニア商業施設士」は、商業施設士として一定期間の実績を積み、さらに商業及びまちづくりに対して積極的な改善、提案をする意志のある人に付与されます 
  認定基準 ⇒シニア商業施設士認定基準

合格率・資格難易度

難易度 
  「C」  やや易

【資格の難易度レベル】
この資格は一次試験合格後、実務経験を満たした者が二次試験に合格すると取得できます。但し、二次試験の受験には学歴や実務経験が必要になりますので、大学や専門学校の商業施設関連の学科に進むのが一番の近道となります。卒業後、実務経験を積みながら試験に臨むことができます。
試験対策としては、認定団体による受験対策講座や通信教育を利用すると良いでしょう。また試験日程に合わせた事前受験講座も行われています。 6月~7月頃に受験対策講座が開催されるところもあります。一次試験はマークシート方式の学科試験ですが、二次試験は設計製図の試験なので建築士などには有利です。未経験の人は専門学校などで設計製図の勉強が必要になるでしょう。
試験は、1次試験は技術系資格の中では比較的易しい方ですが、2次試験の中で透視図(彩色付)は難解です。

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●合格率  
 2020年度商業施設士試験結果
 学科試験 合格者数 40名  構想表現(実技)合格者数 194名
(年間受験者数375名 年間合格者数265名)
  年間平均合格率 70.7%

※参考データ
・ 平成30年度商業施設士試験結果
   年間平均合格率 87.5%
  (年間受験者数439名 年間合格者数384名) 
  平成27年度・28年度商業施設士補 認定者数 1,439名
・平成28年度商業施設士試験結果
   年間平均合格率 72.4%
  (年間受験者数439名 年間合格者数318名) 
  平成27年度・28年度商業施設士補 認定者数 1,439名
・平成27年度商業施設士試験結果
 年間平均合格率 73.3%(年間受験者数386名 年間合格者数283名) 
・平成26年度商業施設士試験結果
 合格率 65.1%(受験者数407名 合格者数265名) 

受験対策・学習法ほか

この資格試験は、複合商業施設・屋内外ディスプレイ・店装工事・スペースデザイン業界等に就職している人や、これからそちらの方面を目指す方、さらには ショッピングセンターの管理者・中小企業診断士・店舗設計業などの方など、主に建築、インテリア、 販売や経営の分野の方におすすめの資格試験です。ただ、商業施設士に求められる技能は、各業務分野において異なります。現在活躍中の資格者がこれら全ての技能を持っているのではなく、各自の得意分野、業務特性に応じた個別の専門家として活動しています。例えば、企画・立案分野や設計・デザイン分野、施工分野、運営・販売促進分野などに分かれています。



街づくりの専門家として、設計事務所・デザイン事務所・建設会社やディスプレイ会社など、店舗の設計に関わっている企業に勤めれば、得意分野を活かしながら仕事で活躍できます。助成制度や資格手当の対象としている企業もあります。また、さらに経験とセンスを磨けば、空間デザイナーや店舗プロデューサーとして独立・開業することも可能です。

「商業施設士補」資格取得について
商業施設士補とは、学生時代から商業施設士を目指し、取得できる資格です。
商業施設士補の資格取得については、本会が認める学校・課程(=「認定校」)の学生(卒業生含む)で、「みせ・商い」塾の認定校コース(商業施設士補資格講習会)を受講修了することにより資格が取得できます。平成12年度より制度を実施し、現在28,000名を超える多くの資格者が誕生しています。

受験資格

一次試験の受験資格は満20歳以上です。二次試験には実務経験が必要になります。
(免除規定)
※1級建築士、2級建築士、木造建築士、中小企業診断士、一級販売士、再開発プランナー、インテリアプランナー、インテリアコーディネーターなどの有資格者は実務経験は不要です。
これらに該当しない人の場合は実務経験は5年以上が必要となります。
※中小企業診断士(商業部門)、一級販売士、インテリアコーディネーターの有資格者は、学科試験の「社会と商業」が免除されます。
※「学科試験のみ」の受験の場合は、満20歳以上なら誰でも受験できます。

●「学科試験+構想表現(実技)試験」の受験
 満20歳以上かつ下記の試験受験資格に該当する方は受験できます。
●「構想表現(実技)試験」の受験
 構想表現(実技)試験受験資格に該当する方は受験できます。
 試験受験資格⇒「商業施設士」の受験区分と受験資格の詳細

試験方式

1次試験の学科試験と、2次試験の構想表現で構成されています。
●1次試験
学科試験:学科試験は、マークシート式の「共通問題」と「選択問題」があります。
  共通問題  出題数 20問/試験時間 40分
  選択問題  5科目のうち2科目を選択 出題数 15問×2科目/試験時間 60分
●2次試験  試験時間 180分
 構想表現(実技)試験は、「図案表現」または「文章表現」より選択します。
 設問A 設問Bのどちらかを選択

試験科目

●学科試験
・共通問題:本会発刊書籍「商業施設・創造とデザイン」全般と、商業施設及び商業施設技術に係る一般的な常識問題。
・選択問題:下記科目のそれぞれの項目は本会発刊書籍「商業施設・創造とデザイン」の章項目名
  商業一般(1)商業と生活、(2)商業を支えるしくみ
  業態計画(1)さまざまな商業のかたち
  計画一般(1)商業の現場の実際とその傾向、(2)企画・設計・デザイン
  施設計画(1)機能計画から施設計画へ、(2)建築計画
  監理・施工(1)監理、(2)制作・施工 
●構想表現(実技)
・ 図案表現 商業施設の構成計画ならびに店舗設計
  与えられた課題に沿って、A2版用紙1枚に設計主旨200字以内、平面図、通視図、展開図を作成(答案用紙のサイズ・枚数 A3 判×2 枚)
・ 文章表現 商業施設の企画・計画・提案など
  与条件の設定にともない、文章や図表を用いて表現する。(答案用紙のサイズ・枚数 所定の答案用紙 A4 判×2 枚以上 4 枚以内)
※「商業施設士補」の資格所有者は、商業施設士試験の学科試験が免除されます。

スケジュール

●試験実施: 毎年6~7月/年一回
 学科試験、実技試験の両試験が同一日程で行われます。

2023年後期商業施設士資格試験日程  

試験会場

・学科試験(1次)東京、大阪
・実技試験(2次)札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡

受験料

・学科試験のみ 12,960円  
・構想表現(実技)のみ 12,960円
・学科試験+構想表現(実技) 21,600円

問い合わせ先

(社)商業施設技術者・団体連合会 事務局
〒108-0014 東京都港区芝5丁目26番地20号建築会館4F
TEL:03-3453-8103
E-mail:ssr@jtocs.or.jp

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