通関士


資格名 通関士
 資格の種類 国家資格     管轄 財務省    ※試験の実施、運営は全国の税関が行います。
資格の概要  通関士は、輸出入さ れている物品の通関手続(税関へ の手続)をするために必要な資格です。
輸出入品に関して、他人の依頼により輸出入手続きの代理を行なうのは通関業者でなければならず、輸出入者本人を除き、通常は通関士以外が貨物の輸出入申告手続きをすることはできない、とされています。

通関業法の規定では、「通関士とは税関長より通関士の確認を受けて、通関業者の通関業務に従事する者をいう」と定められています。そのため、通関士になるためには資格を取得して通関業者に就職し、経験を積む事が条件になります。つまり、正規の通関士の活躍の場はあくまで通関業者、ということになります。通関士となるためには、国家試験である通関士試験に合格し、勤務先の通関業者の申請に基づいて税関長の確認を受けなければなりません。
貿易に関しては、通関士以外で公的に認められた資格はなく、通関業者や商社、物流の会社で働く場合は、非常に重要な資格です。

通関士になるためのプロセスは、
@通関士試験を受験し、合格する。
A通関業者の通関部門に勤務する。
B通関業者から税関に確認届けを提出してもらう。
C関税長が確認。
D通関業者に通知される。
E通関士として実務に就く。

※平成25年4月1日現在、全国の通関士数は7,366人、通関士以外の通関業務従業者数は8,264人となっており、合計15,630人が通関業務に従事しています。

 
試験方式  ●筆記試験(全てマークシート方式での解答)
試験科目 配点と試験時間 出題形式と出題数
選択式  択一式  計算式  選択式・計算式 
1.通関業法 20問で40点/50分 35点(10問) 10点(10問)  -
2.関税法等 30問で50点/1時間40分 45点(15問) 15点(15問)   -
3.通関実務  作成要領 17問で30点/1時間30分 20点(2問) 
 手続実務 10点(5問) 5点(5問) 10点(5問) -

●合格基準
3科目とも、択一式と選択式の試験があり、全ての科目試験で、60%以上の得点を取る必要があります。(1つでも60%未満の科目があると、試験は不合格になります)
受験資格  学歴、年齢、経歴、国籍などの制限は一切なし。誰でも受験することができる。
 試験科目 ・試験科目は次の3科目です。
1.通関業法
2.関税法等
(関税法、関税定率法、その他関税に関する法律、および外国為替、外国貿易法(第6章に関する部分のみ)
3.通関実務(通関書類の作成と、その他の通関手続きの実務)
※その他関税に関する法律」とは、具体的には次のものをいいます。
@関税暫定措置法(昭和35年法律第36号)
A日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第6条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関す る協定の実施に伴う関税法等の臨時特例に関する法律(昭和27年法律第112号)
Bコンテナーに関する通関条約及び国際道路運送手帳による担保の下で行なう貨物の国際運送に関する通関条約(TIR条約)の実施に伴 う関税法等の特例に関する法律(昭和46年法律第65号)
C物品の一時輸入のための通関手帳に関する通関条約(ATA条約)の実施に伴う関税法等の特例に関する法律(昭和48年法律第70 号)
D電子情報処理組織による輸出入等関連業務の処理等に関する法律(昭和52年法律第54号)
※上表の1.及び2.の科目の出題範囲は、法律のほか、それぞれの法律に基づく関係政令、 省令、告示及び通達とし、平成 28 年7月1日(金)現在で施行されているものなります。

・科目免除
科目が免除されるには次の2つがあり、それぞれ免除される科目が決められています。詳細内容の確認はこちら
(1)通関業者の通関業務又は官庁における関税その他通関に関する事務(税関の事務及びその 監督に係る事務をいう。)に従事した期間が通算して15年以上になるとき、試験科目の上記2及び3の2科目免除 (関税法等と通関実務)
(2)通関業者の通関業務又は官庁における通関事務(税関における貨物の通関事務(その監督 に係る事務を含む。)をいう。)に従事した期間が通算して5年以上になるとき、試験科目の上記3の1科目免除(通関実務)
※試験科目が免除になる業務期間の計算方法は、別途決められています。
スケジュール  ・試験日:毎年1回、10月初旬〜中旬の日曜日
・申込期限:7月下旬〜8月中旬
・合格発表:11月下旬か12月上旬 
※試験の日程は、毎年7月上旬に官報に詳細が公告されます


2017年第51回通関士試験日程・受験案内
・試験日:2017年10月1日(日)
・受付期間:2017年年7月24日(月)〜8月7日(月)
・合格発表日:2017年11月24日(金)
試験会場  全国13カ所  札幌、新潟、東京、仙台、横浜、静岡、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡、熊本、那覇。
※試験実施地並びに受験願書提出先及びその所在地はこちらで確認できます。
受験料  ¥3,000円 (収入印紙を、受験願書に貼って提出します)
資格 難易度  ・難易度  「B」普通   
・合格率  平成28年度第50回通関士試験結果
         合格率 9.8% (受験者数6,997名 合格者数688名) ⇒詳細

※参考データ
・平成27年度第49回通関士試験結果
         合格率 10.1% (受験者数7,578名 合格者数764名) 
・平成26年度第48回通関士試験結果
         合格率 13.2% (受験者数7,692名 合格者数1,013名) 
・平成25年度第47回通関士試験結果
      合格率 11.7%  (受験者数8,734名 合格者数1,021名) 


【資格の難易度レベル・難易度ランキング】
通関士は合格率が約10%の試験です。受験対策は通信講座がお薦めです。近年は合格率が下がり、難易度が上がっていますので注意が必要です。
 
受験対策
 &
資格の将来性
合格率は、例年は10〜30%程度。勉強期間は早い人で半年程度。学習に必要な時間は400〜500時間は必要。 働きながらの勉強の場合は1年ぐらいはかかると考えた方がよいでしょう。最近は女性の受験者が増加傾向にあり全体の30%〜40%を占めています。
試験対策は、独学で合格する人も結構いますが、時間のある人は独学と通信講座の併用が多いようです。独学の問題点は、この試験の出題形式、出題分野が毎年大きく変わったり、改正点も多く、受験情報を正しく入手することが合否の鍵を握る、ということにあります。
一つは、過去問で勉強をしていると、主にどの分野から出題されているのか分かるようになってきますが、通関士の場合は、主に出題される法律分野は、「通関業法」と「関税法」、「関税定率法」の3つです。
従って、この試験の対策はとにかく暗記。申告書の作成と課税価格の計算、各種の減免関係の法律等々、ボリュームもあり大変だがとにかく混同することなく覚えることしかありません。最も確実で効率的な勉強法はペース配分を考えて、ひたすら反復し、数をこなすことです。

合格率はそれほど高くはないが、試験は実務に直に役に立つ専門知識をダイレクトに問われることが多く、半年近く毎日みっちり勉強(3〜5時間程度)すれば独学でも合格可能な資格であることは間違いない。法律用語が多く、法律に慣れない人はスクールに通い効率的に資格取得を狙ってもよいでしょう。

通関士の活躍の場は、通関業務を行う会社(運送業、倉庫業など)や、輸出入業務を行っている一般企業 などです。通関業者は営業所に1名以上の通関士を置くことが義務づけられている必置資格なので、今後のさらなる貿易自由化に伴い通関士のニーズはますます高まってい くでしょう。通関士として働く以外にも、税関や貿易会社、商社、企業の貿易部など、通関の知識が必要な企業や部署は多いので、身につけた力を発揮する場は 幅広く用意されています。
また、この国家資格を持っていれば、採用の際にも大きな武器となるはずです。この資格は普通、通関関係企業に就職後取得する方が多く、この資格のみで就職が決まるとは考えにくいが、通関関係に就職、転職希望の方は取得しておいて損は無いでしょう。
一般的に、通関業者の採用が大卒者に偏っているため通関士として活躍されている方には大卒以上の学歴取得者が多いようです。英語力が必要な場面も多いので語学の学習は必須である。これから取引量が増加すると思われる中国語もねらい目かも分かりません。通関士の資格取得を目指す受験者は、毎年1万人前後にのぼっています。
世界中でグローバル化が進むなか、年々、貿易額も増え続けていますので、通関士の資格は、将来ますます有望な国家資格といえるでしょう。


◆チョット一言
通関士の活躍の場は、通関業務を行う会社(運送業、倉庫業など)や、輸出入業務を行っている一般企業など。
通関業者は営業所に1名以上の通関士を置くことが義務づけられているため、今後のさらなる貿易自由化に伴い通関士のニーズはますます高まっていくと思われます。通関士として働く以外にも、税関や貿易会社、商社、企業の貿易部など、通関の知識が必要な企業や部署は多いので、身につけた力を発揮する場は幅広くあります。
【就職対策】
通関士資格取得者は通関関係の業者に勤務していることが多く、給与水準は平均的で、一般的な企業とさほどの差はありません。ただ、通関士資格に対して資格手当を支給しているところも多く、5000円〜10000円程度が平均的のようです。
この資格は普通、通関関係企業に就職後取得する方が多く、この資格のみで就職が決まるということはありませんが、通関関係に就職、転職希望の方は取得しておいて損は無いでしょう。
通関業者の採用が大卒者に偏っているため通関士として活躍されている方には大卒以上の学歴取得者が多いようです。英語力が必要な場面も多いようなので語学の学習が必須です。これから取引量が増加すると思われる中国語もねらい目かもしれません。

・通関士の資格取得を目指して勉強を始める人は、本試験日が例年10月上旬なので、11月〜4月頃からのスタートが良いでしょう。自分の知識のレベルに合わせてスタート時期は決めましょう。
・学習時間の目安: 1日1〜1.5時間 標準期間5〜6.5ヵ月
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問い合わせ先  試験に関するお問い合わせ窓口は、各税関の通関業監督官です。  問い合わせ先一覧
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