資格名

浄化槽設備士

資格の種類

国家資格

主催者

財団法人浄化槽設備士センター

資格試験の概要

「浄化槽設備士」は、浄化槽を施工する際の施工図の作成や施工管理などの管理・監督をすることができる高度な知識・技能を有している専門家で、浄化槽の設置工事における監督・指導を行います。浄化槽施工事業者は、営業所ごとに浄化槽設備士を置くことが法律で義務づけられています。

「浄化槽設備士」を取得するには2つ方法があります。一つは(財)浄化槽設備士センターが実施する浄化槽設備士試験を受験する方法。もう一つは浄化槽設備士講習の全課程を受講する方法です。浄化槽設備士資格試験の合格者及び、浄化槽設備士講習の全課程修了者には、免状交付申請の手続を行うことによって国土交通大臣から「浄化槽設備士免状」が交付されます。
但し、講習会に関しては、原則として1級・2級管工事施工管理技術検定合格者が対象となっています。
※関連資格に国家資格の「浄化槽管理士」があります。
  ⇒浄化槽管理士



合格率・資格難易度

難易度
  「B」  普通 (試験で資格取得する場合) 

【資格の難易度レベル】
試験の合格率が年々下がっており、近年では毎年30%を割る状況が続き、難易度は高くなっています。試験は難しいですが、独学でも効率よくきちんと勉強していれば十分合格できる範囲の試験です。過去問はできれば4~5年間分をくりかえし勉強するといいでしょう。管工事施工管理技士の資格を持っている人なら、それほど無理をしなくても普通に合格できると思います。
ただ、難しい試験であることは間違いないので、まず1級・2級管工事施工管理技術検定を取得してから講習を受講して取得するほうが間違いありません。講習受講することで取得する方法なら、ほぼ合格出来ます。また問題も通常試験よりも簡単のはずです。

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●合格率  
  令和3年度浄化槽設備士試験結果
   合格率 45.3% 受験者数706名 合格者数320名

※参考データ
・令和2年度浄化槽設備士試験結果
   合格率 37.5% 受験者数574名 合格者数215名
・令和元年度浄化槽設備士試験結果
  合格率 27.1% 受験者数815名 合格者数221名
・平成30年度浄化槽設備士試験結果
  合格率 21.7% 受験者数811名 合格者数174名
・平成29年度浄化槽設備士試験結果
  合格率 35.6% 受験者数940名 合格者数335名
・平成28年度浄化槽設備士試験結果
  合格率 33.2% 受験者数990名 合格者数329名
・平成27年度浄化槽設備士試験結果
  合格率 32.7% 受験者数983名 合格者数321名

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受験対策・学習法ほか

試験対策は、問題集とか演習問題、参考書なども売られているが、それよりもまず過去問題です。とにかく過去問題をとことんやることに尽きます。過去問題をやってみて、合格点をとれないようでは本試験も合格はできません。過去問では90点以上取れることを目標に取り組むのが良いでしょう。過去問集には、大半の受験生が使っている「6ヵ年全問題収録 浄化槽管理士試験完全解答 」がお薦めです。この過去問集には6年間の過去問が掲載され、解説も付いています。
また、試験の傾向として、 午後の実地試験は管工事施工管理技士の問題そのままの場合があります。施工実績の解答パターンは、自分で数パターン作成し、それを完璧に覚えこむのが効果的です。

もう一つの資格取得の方法として、管工事施工管理技士の資格を持っていると、37時間程の講習と修了試験で資格がもらえます。そのため、費用はかかりますが、1級・2級管工事施工管理技術検定を取得してから講習を受ける方が楽な取得方法になります。
その他では、 日本環境整備教育センターが実施する浄化槽管理士認定講習を受講し、修了試験に合格することです。 この講習は、受検又は受講にあたって、学歴、実務経験等は一切問われませんので誰でも受講できますが、ただ時間とお金がかかります。講習は13日間連続で計80時間。料金は約13万円です。

浄化槽設備士の資格分野は環境の水質関係になります。環境のこの分野では、まだ入口の資格なので、浄化槽設備士の資格を取得できた人は、これでとどまらずに、関連資格やさらに上位の環境関連資格を取得することを目標にする方が良いと思います。

受験資格

●試験の受験資格
学歴と必要な実務経験年数
・8年以上の実務経験者
・大学の指定学科を卒業し1年以上の実務経験者(指定学科以外の者は、1年6ヵ月)
・短期大学、高等専門学校の指定学科を卒業し2年以上の実務経験者(指定学科以外の者は、3年)
・高等学校の指定学科を卒業し3年以上の実務経験者(指定学科以外の者は、4年6ヵ月)
・1級・2級管工事施工管理技士有資格者
・1級・2級配管技能士有資格者
※指定学科:土木工学、農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地、造園、 都 市工学、衛生工学、電気工学、機械工学又は建築学に関する学科
※実務経験:「浄化槽設置工事又はその構造若しくは規模の変更工事」における現場での経験をいい、浄化槽の販売、設計、保守点検、清掃並びに指導、教育、研究等の業務は入りません。
●講習の受講資格
・1級・2級管工事施工管理技士有資格者

試験方式

試験(学科試験と実地試験から構成されています)
●学科試験:4肢択一式 50問出題中50問解答 
●実地試験:記述式 施工経験記述の他記述式問題2問 
●合格基準:学科試験、実地試験ともに、100点満点中60点以上

講習(5日間)
●講習終了後、効果評定試験があります。 
●合格ライン:全体の70%程度 

試験科目

【試験】
●学科試験 (4肢択一式)
・機械工学・衛生工学等
 1.浄化槽工事を行うために必要な機械工学、衛生工学、電気工学及び建築学に関する知識
 2.設計図書を正確に読み取るための知識
・汚水処理法等
 1.汚水の処理方法に関する知識
 2.浄化槽の構造と機能に関する知識
・施工管理法
 1.浄化槽工事の施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識
・法規
 1.浄化槽工事を行うために必要な法令に関する知識
●実地試験(記述式)
・施工管理法
 設計図書で要求される浄化槽の性能を確保するために、設計図書を正確に理解し、浄化槽の施工図を適正に作成し及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる応用能力

【講習】
●講習科目
・浄化槽概論
・法規
・浄化槽の構造及び機能
・浄化槽の施工管理法
・浄化槽の保守点検及び清掃概論
・効果測定  講習終了後、1.~5.までの範囲で効果評定試験があります。

スケジュール

●試験/講習実施
(試験)7月上旬 (講習)開催地により異なる     
●申込期間
(試験)4月上旬~5月上旬(講習)開講日の約1ヵ月半前~1ヵ月前
※試験の日程は、毎年変更があり、地域により異なります。


令和5年度浄化槽設備士試験日程
浄化槽設備士講習の日程表

試験会場

●試験会場:宮城 東京 名古屋 大阪 福岡
●講習会場:東京および全国主要都市

受験料

●試験:22,500円
●講習:86,700円
※浄化槽管理士で講習教科目一部免除希望者は81,700円

問い合わせ先

公益財団法人日本環境整備教育センター 国家試験 係  http://www.jeces.or.jp/
 〒130-0024 墨田区菊川2-23-3  Tel : 03-3635-4881

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