資格名

法学検定試験

資格の種類

民間資格 

主催者

(財)日弁連法務研究財団 /(社)商事法務研究会

資格試験の概要

「法学検定試験」は、法学全般の学力を客観的に評価する試験で、全国規模では国内唯一の検定です。法律学の理解度を測るため、法学部の学生や法曹家を目指す人が受験をする傾向にありますが、法の役割と機能を理解できる人材を育てるのが目的とされています。生活に密着した法を学び、大学での単位認定や企業への就職などの参考資料としても、さまざまな場面で利用されています。最近では金融・保険などの法に関わる業界で、受験を推奨している企業があります。
2012年から新制度の下で実施されています。

受験級は、「ベーシック<基礎>コース」(法学部2年次生程度)、「スタンダード<中級>コース」(標準的な法学部3年次生程度)、「アドバンスト<上級>コース」(法曹を目指すなど、学習の進んでいる法学部3年次生及び法学部修了程度)があります。
(参考)【法科大学院全国統一試験】

合格率・資格難易度

難易度 
 アドバンスト(上級)  「A」  難関
 スタンダード(中級)  「B」  普通              
 ベーシック(基礎)   「B」  普通

【資格の難易度レベル】
スタンダード(中級)は、法学部の大学3年生程度を想定しているようですが、難易度はそれほど高くありません。基礎力があれば合格は十分可能です。試験も問題集からそのまま出題されている割合が高く、問題集を十分にやっておけば、それほど無理をしなくても合格はできます。スクールを利用する場合は、受講期間が平均3ヵ月強かかります。
最上位の「アドバンスト」は難易度が一気に上がり、行政書士レベルの難関です。スタンダードとはレベルが違いますので過去問中心の勉強だけでは無理です。

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・合格率 
2021年 法学検定試験結果 
 ベーシック<基礎>コース
  受験者数3,035名 合格者数1,956名 合格率64.4%
 スタンダード<中級>コース
  受験者数1,067名 合格者数599名 合格率56.1%
 アドバンスト<上級>コース
  受験者数230名 合格者数62名 合格率27.0%         

※参考データ
・2020年 法学検定試験結果 
 ベーシック<基礎>コース
  受験者数1,229名 合格者数 805名 合格率65.5%
 スタンダード<中級>コース
  受験者数668名 合格者数390名 合格率58.4%
 アドバンスト<上級>コース
           中止
・2019年 法学検定試験結果 
 ベーシック<基礎>コース
  受験者数3,799名 合格者数 2,380名 合格率62.6%
 スタンダード<中級>コース
  受験者数1,735名 合格者数960名 合格率55.3%
 アドバンスト<上級>コース
  受験者数302名 合格者数79名 合格率26.2%
・2018年 法学検定試験結果 
 ベーシック<基礎>コース
  受験者数3,494名 合格者数 2,122名 合格率60.7%
 スタンダード<中級>コース
  受験者数1,767名 合格者数978名 合格率55.3%
 アドバンスト<上級>コース
  受験者数333名 合格者数80名 合格率24.0%
・2017年 法学検定試験結果 
ベーシック<基礎>コース
  受験者数3,291名 合格者数 2,040名 合格率62.0%
スタンダード<中級>コース
  受験者数1,521名 合格者数833名 合格率54.8%
アドバンスト<上級>コース
  受験者数407名 合格者数105名 合格率25.8%



受験対策・学習法ほか

「ベーシック<基礎>コース」は、従来試験の4級に相当します。法学入門や、憲法、民法、刑法などの基本法についての基礎的知識・能力を測る試験なので、日常の学習のまとめや目安などとして活用できます。
「 スタンダード<中級>コース」は、従来の3級に相当する試験です。基本的な条文の解釈や重要判例の理解度が測れる試験であり、法律学の知識の到達度を測定する手段の他に、各種の資格試験の腕試しなどにも活用できます。従来の2級試験に相当するのが「アドバンスト<上級>コース」です。この試験は、将来法曹を目指す人のためのステップとして、また企業や官公署等において法律実務を担当する人が、一定水準以上の体系的な法学の能力を証明する試験として利用されており、相当高度な難関レベルの試験です。上級合格なら行政書士が狙えるレベルと考えてよいでしょう。
試験対策としては、ベーシックコースとスタンダードコースの場合は、基本的には過去問中心の勉強で良いでしょう。徹底的に過去問を解き、分からないところ、間違ったところを調べて徹底的に覚える、この勉強方法で突破が可能です。アドバンストコースはスタンダードコースに比べて難易度がぐっと上がりますので、スクールで基礎からしっかりと積み上げる勉強を計画してください。
ベーシック〈基礎〉コースとスタンダード〈中級〉コースの試験では、問題集の問題そのものが出題されるかどうかは分かりませんが、「法学検定試験問題集」(商事法務)から6~7割程度が出題されています。

受験資格

受験資格はなく、誰でも受験できます。

試験方式

・多肢択一形式。解答方式はマークシート方式
基礎:4科目全60問(法学入門10問/民法20問/その他各15問) 
 マークシート方式(4肢択一)/試験時間 2時間
中級:5科目全75問(法学一般10問/民法20問/その他各15問) 
 マークシート方式(4肢択一)/試験時間 2時間30分
上級:6科目全55問(法学基礎論10問中5問選択/その他各10問) 
 マークシート方式(4・5肢択一)/試験時間 2時間30分
・合否判定
法学検定試験委員会が試験結果を分析した上で決定します。ただし、受験科目中0点の科目がある受験者は総合得点にかかわらず不合格となります。
・成績通知
受験者全員に「成績通知書」、合格者には「合格証書」が送られます。



試験科目

・ベーシック〈基礎〉コース(法学部1~2年次生程度)
試験科目:4科目・合計60問〔法学入門 10 問 憲法 15 問 民法 20 問 刑法 15 問〕
時間:法学入門/憲法/民法/刑法  計120分
・スタンダード〈中級〉コース(法学部2年次生~標準的な3年次生程度)
試験科目:5科目・合計75問〔法学一般 10 問 憲法 15 問 民法 20 問 刑法 15 問 選択A15 問〕
時間:必須4科目(法学一般/憲法/民法/刑法)+選択Aから1科目  計150分
・アドバンスト〈上級〉コース(法曹を目指すなど、学習の進んでいる法学部3年次生および法学部修了程度)
試験科目:6科目・合計55問〔法学基礎論 5 問 憲法・民法・刑法・選択 2 科目各 10 問〕
時間:必須4科目(法学基礎論/憲法/民法/刑法)+選択Aから1科目+選択ABから1科目 計150分
[選択科目]
 選択科目A群 民事訴訟法 刑事訴訟法 商法 行政法 
 選択科目B群 労働法 倒産法 経済法 知的財産法

スケジュール

・試験日:年1回(11月下旬)   
・申込期間:9月中旬~10月下旬  
・合格発表:12月
・申込方法:郵送又はWEBサイト、コンビニのいづれかで申込めます。
  ①ウェブサイトから出願 ②コンビニ店頭設置機械からの出願 ③願書郵送による出願
※各コースごとに10名以上のグループでの申込みも可能です。

  2023年法学検定試験日程          

試験会場

・公開試験会場   
札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、岡山、松山、福岡、沖縄の全国10地区
※出願時に希望地区を選択。 
※具体的な試験会場は受験者個別に受験票にて通知されます。指定された受験地区・試験会場の変更はできません。

受験料

・ベーシック<基礎>コース :4,320円
・スタンダード<中級>コース:6,480円
・アドバンスト<上級>コース:9,720円
※ベーシック・スタンダードセット:8,640 円
※スタンダード・アドバンストセット:12,960 円
  上級と中級、中級と基礎を併願できます。

問い合わせ先

(財)日弁連法務研究財団(法学検定試験委員会事務局)   http://www.jlf.or.jp/hogaku/index.shtml
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町3-9-10 茅場町ブロードスクエア2F  TEL03(5614)5636

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通信講座・eラーニング

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通学スクール・講座

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教材(過去問集)

2019年法学検定試験過去問集アドバンスト〈上級〉コース
2019年法学検定試験問題集スタンダード<中級>コース
2019年法学検定試験問題集ベーシック<基礎>コース
2019年 法学検定公式アプリ

教材(テキスト・参考書)

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