■「資格の難易度S」 の資格
【一般資格】
「難易度S」の超難関資格として、一般資格では「新司法試験」を最上位として13資格を、IT関連資格では「ITストラテジスト」を最上位として3資格を選びました。
・「司法試験」は新司法試験に生まれ変わり、合格者数を見ても合格しやすい試験になったことは間違いないようです。ただ、旧司法試験と比較すると大幅に易化しましたが、出題される試験問題の質や問題の量、試験範囲の広さに受験者の質、受験までに要する年数、受験回数の制限等の条件面と、幅広い教養と専門知識を基礎にした柔軟な思考力、さらには国際的視野や語学力などの能力が必要なところなどを総合的に判断すると、まだまだそのハードルは高く、超難関の試験であることは変わらないと判断できます。
・「公認会計士」は、試験制度の変更後も難関国家試験の一つであることに変わりなく、独学では合格することが非常に難しい試験の代表です。特に、受験者のうち上位の一定割合が合格するという相対評価の試験であることが、合格レベルに達するには相当な努力が必要な難しい試験にしているように思います。これからも当分は6〜8%前後の合格率で推移すると思われます。
・「弁理士」は理工系の受験生が多く、”理系最難関国家試験”と言われます。この資格試験の受験者は会社員や特許事務所の職員など、実務に就いているトップクラスの受験層です。この人たちと合格率5%前後の試験を戦わなくてはならないことを考えれば、この試験がいかに難関の国家試験であることかが分かります。
・「司法書士」は受験者が司法試験からの転向組も多くなり激戦になっていることだけでなく、試験も実務的な理解しにくい科目の出題比率が高いところなどが、この試験を難易度の高い難関試験にしているところのようです。合格率も国家資格の中でもトップクラスの低い水準になっています。
・「国家公務員」は平成24年度試験から仕組みが変わり、新試験では試験区分、試験種、出題科目、受験資格などが変わりましたが、予想されていた通り、試験の難易度そのものは変わっていません。国家公務員総合職試験は、難易度が非常に高いので、国家公務員を希望する大卒者は安全を考えて、国家公務員一般職試験を狙って受験する人が多くなっています。
新司法試験、国家公務員総合職(院卒者・大卒程度)試験に続くのが、学習範囲が広く、深い知識が問われる公認会計士や弁理士、司法書士といった国家資格グループと他の国家公務員です。それ以外では、医師国家試験や歯科医師国家試験なども「S」又は「Aの上位」の難易度に該当する資格試験です。これらの資格試験は、どの試験もめちゃくちゃに難しい超難関試験ばかりで、一般の人が独学で受験する試験ではなく、普通の学力レベルではまず無理と考えてよいでしょう。
これら難易度「S」に該当する資格試験は、どの資格試験にもハイレベルな学力はもちろん必要ですが、それとは別に勉強の合間に短時間の睡眠と食事というレベルの生活に耐えられる体力、気力が同等に必要です。また、毎日長時間、長期の勉強に耐えられる集中力と精神力が求められます。さらに、周りの人や家族の協力も不可欠なことも含めて、成功には何らかの犠牲が伴う覚悟も必要になってきます。いづれにしても、
勉強することが好きで、勉強が趣味で、一番自分に向いてるくらいな人でないと合格は困難でしょう。長期間、長時間の勉強にも集中力を切らさないための独自の工夫も必要です。気力、体力、学力以外に知識、記憶力もハイレベルが要求されます。それと、繰り返しますが、他に無視できないのが家族の協力です。またこのことが長期の勉強に耐えうる力と支えになることを肝に銘じておかねばなりません。
また、勉強が長期になると、合格することが最終目標のような感覚になってしまいがちですが、そうではなく、その先があることをいつも忘れないようにすることが大切です。最近は就職難で司法試験を通っても仕事がない人が多いなどのニュースが伝わりますが、長期にわたる勉強中の真剣でまじめな努力が、合格すれば必ずそれ以上で返ってくることは間違いありませんが、それだけ「難関」ということでもあるのです。
【IT関連資格】
情報処理技術者の国家資格の区分が変わり、新資格と旧資格で難易度が若干変動した資格もありますが、難易度「S」にランクされるのは、国家資格ばかりで、ベンダー資格はありません。
国家資格で難易度「S」にランクされる資格は、「ITストラテジスト」、「システム監査技術者」、「プロジェクトマネージャ」の3資格としました。この中で、難易度「A」のシステムアーキテクトと難易度「S」のプロジェクトマネージャに関しては、平成21年度の制度改定で、プロジェクトマネージャのITスキル標準の想定レベルがレベル4に下がっていることがありますが、システムアーキテクトの試験のハードルが「論文が書ける」というところだけであることを考慮し、ほとんど差がないと思えますが、ここではプロジェクトマネージャを上位にしました。
情報処理技術者試験以外で難易度「S」に該当するIT資格があるとすれば、情報工学分野の「技術士」ですが、このサイトではまだ検討中です。
また、ベンダー資格ではCisco Systems社の技術者認定資格の「CCIE」と、オラクル認定資格の「オラクルマスター プラチナ」が難易度では「S」から「A」の上位になる資格ですが、当サイトでは「CCIE」はまだ掲載できていません。
情報処理技術者資格で花形資格と言われる「プロジェクトマネージャー資格」は、難易度も非常に高いですが、企業が社員に取らせたい資格第1位にランクアップされています。また会社の資格手当などでも、難易度「S」の3資格に難易度「A」のシステムアーキテクトは、月額10,000円の手当支給が一般的になっています。
高度情報化社会が完全に浸透した現在では、情報処理システムの設計、プログラム作成の専門知識・スキルを備えた人材は“貴重な存在”として認識されていますが、その分、試験の難易度も高く、また試験が頻繁にバージョンアップしているため、独学では時間がかかるだけで非効率的になります。さらに、これらの資格の難しいところは、技術者としてのコンピュータースキルと知識 +α の能力を求められるところです。
情報処理技術者はコンピュータ関連で唯一の国家資格でもあり、企業における人材不足も深刻になっています。取得することで、チャンスが拡大することは間違いありません。学力レベルもこのクラスになると普通の学力レベルではまず無理です。基礎学力、努力、体力、気力共に、人並み以上は必要でしょう。また、少なくとも、もともと勉強好きな人間でないと、長期間の勉強の継続を乗り越えての試験合格までの道は難しいと考えざるをえません。また、全般的に統率力やコミュニケーション力など、高い「ヒューマンスキル」を蓄えていることが必要なことも上位のIT資格の特徴の一つです。
= ここでちょっとひと休み =
貴方は”世界で一番難しい資格試験”は何だと思われますか?
日本では、三大資格と呼ばれる、「司法試験」「公認会計士」「不動産鑑定士」などがあげられそうですが、中でも日本の「司法試験」が世界で一番だという人もいるくらい、日本の司法試験は超難関試験で、難関試験で名が通っている「米国税理士」や「MBA(経営修士)」よりも難しいと言う人は多いのです。
ただ、”それ以外、他にないの?”と言われれば、やはり世界は広く、そうでもなさそうです。中国の「科挙試験」が世界一の難関試験だとも言われますし、ある人は、普通の人では絶対に受からない「国連英検 特A級」だと言います。さらに、一般人では受験資格すらない「感性工学専門家」や「NASAの宇宙飛行士」。はたまた、「上級の情報処理技術者試験」から、「そろばん十段」や「アメリカ陸軍のEIB(最優秀歩兵賞)」という人まであり、資格試験の難易度も人によって思いはずいぶん違うのです。
※「科挙」をご存知でしょうか?世界史を選択された方は中国史を勉強された際に、必ず学ぶと思います。世界最難関といわれ、598年〜1905年まで行われてい た中国の官僚試験です。受験者の多くが富裕層で、しかも、その中から合格するのはたった約5%だったそうです。
科挙は昔の話ですが、現在の中国には、「国考」という最も競争の激しい国家試験があります。「国考」は年に一度行われる公務員試験ですが、今年(H24年)も応募者は150万人、受験者138万3千人で合格者はわずか約2万人でした。競争率65.6倍、一部の部署では合格率が0.01倍だったそうです。中国では今なお大学入試で最高点を取った第1位の受験生を“状元”という歴史的な称号で呼ぶ習慣があります。
※「国連英検 特A級」の求められるレベルは、ひとことでいえば、そのまま国際会議に出席できる語学レベルです。併せて、国際情勢に対する問題意識の他、人格的な面まで審査の対象となる試験です。そういう意味では、ネイティブでも難しい、と言われています。
※「感性工学」とは、人間の感性やイメージを物理的なデザイン要素に翻訳して、感性に合った商品を設計するテクノロジーである、と書いています。人間のもつ感性(イメージ)をものづくりに取り入れる方法のことだそうです。・・・私には難しすぎてサッパリわかりません。一般人では受験資格さえないらしいです。
※「宇宙飛行士」は、受験資格が理系大学卒業者で英語が堪能、自然科学系の研究・開発の実務経験が3年以上。選考試験は、書類審査に英語検定、筆記試験、医学検査、面接で、競争率が100倍以上です。しかも、募集は不定期。
※「上級の情報処理技術者試験」とは、旧上級システムアドミニストレータ試験を指すのでしょうか?情報処理技術者試験での最難関は、ITストラテジストか又は、システム監査技術者でしょう。これが大方の一致した見方ですが・・。
※「そろばん十段」の試験は、9から12けたの掛け算や割り算、立方根など六種目で、一種目につき30問を7分間で解き、各種目で不正解は二問までしか許されないという難関試験。10段は300点満点中、
どれも280点以上が必要となる狭き門。10段取得の検定は年6回あり、合格者は全国で毎回5人程度。
※最後の「アメリカ陸軍のEIB(最優秀歩兵賞)」という異例の資格試験は、「25`を背負って20`を3時間でクリアしないといけない試験」だとか。”難関”という意味合いがちょっと違うような気もしないこともないような・・・。 |
「難易度」比較の基準は、問題の質と平均的なレベル、科目数や試験範囲の広さ、出題形式、解答方法、問題文の量、受験者学歴、過去の受験倍率や合格率、計算方法の相違、受験までに要する年数、受験回数の制限などを考慮し、これらの難易度の比較基準をそれぞれ数値化して、資格ごとに合計値を求めて難易度レベルをランク付けしたものです。但し、受験資格要件取得の難易度(栄養士の資格を取得するために受験する専門学校合格の難易度など)は考慮していません。単に「資格試験」そのものの難易度のレベルを表したものになっています。※難易度の基準の数値化は、長年当社が資格試験対策講座を開講し、獲得した実績をもとにしています。
難易度ランク表は最難関資格をランクSとし、それと相対的に評価した「目安の難易度」です。各分野別に最難関SからDまで5段階に分けています。同一ジャンル・同一難易度では、上位にある資格ほど一般的に難易度が高いという評価です。資格試験選びの参考としてご利用いただければ幸いです。 |
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